COLUMN家づくりコラム

内装の色の決め方

イエタッタ編集部
2021.06.10

家づくりで、内装の色決めはとても悩みます。

 

ドア、床のフローリング、壁や天井のクロス、アクセントタイルや板張り等、様々な沢山のサンプルがあり、非常に迷ってしまいます。
これだと思っていた色が、日が経つと違う気がする事や、色の組み合わせが本当にあっているのか心配になるなんてこともしばしば。

 

そこで、今回は色の決め方について解説します。

 

① 1部屋に選ぶ色は3つまで

 

色は、3つの組み合わせで決めるのが、バランスが良いと言われています。


・全体の70%を占めるベースカラー(70%)
・イメージを決めるテーマカラー(25%)
・変化やインパクトを与えるアクセントカラー(5%)

 

この割合をLDKに当てはめると


・壁と天井のクロスが70%のベースカラー
・床がイメージを決める25%のテーマカラー
・テレビボード裏等に設けるタイル面が、変化やアクセントを与える5%のアクセントカラー

 

となります。このルールさえ守っていれば、バランスの良い内装になります。

 

 

② 使用する色数は少なくが基本

 

3色では物足りないと感じることがあります。
その場合は、4色目、5色目と選ぶ事になりますが、極力色数は減らしましょう。
色彩のプロでも、色数が増えれば増える程、難易度が高くなり、まとめにくくなります。
また、色を決める段階では家具、家電、生活雑貨、子供のおもちゃ等はありませんが
いざ、住み始めると家具や家電、生活雑貨などの多くの色であふれてしまいます。
床、壁、天井で多くの色を使った上で、暮らしてからさらに色が増えると、ごちゃごちゃした印象になります。
色決めをするときは、なるべく使う色を少なくするよう心がけてみて下さい。

 

 

③ 面積が大きくなるとイメージが変わる

 

色の特性に、面積効果というものがあります。
面積が大きくなればなるほど、明るい色は明るく、暗い色は暗く見えるという効果です。
色を決める段階では、A4のコピー用紙程度の大きさのサンプルを見て決めることが多く、
面積効果を知らないと、完成したものがイメージと違うといった事が起きてしまいます。
それを防ぐため、色を決める時は小さなサンプルではなく、
実際の施工事例の写真と合わせて、イメージを共有していくことでトラブルは避けられるでしょう。
ただし、現場の塗装については、色の調節が難しく、木の種類によって同じ色を塗っても少しずつ違う色になる場合もあり、
また、天候や部屋の明るさ、光の当たり方によっても色の見え方が変わるため、慎重な打合せが必要です。

 

 

④ 色が持つ印象を理解しよう

 

色によって人に与える印象が変わります。


主な4色は、白、黒(グレー)、暖色、寒色になります。

 

白:軽やかで開放的
  白は空間を広く見せ、明るく、開放的なイメージを与えます。
  照明の光も反射してくれるので、部屋全体が明るくなりやすいです。

 

黒(グレー):重く、落ち着いた印象
  黒は重みがあり、落ち着いたイメージを与えます。
  照明の光があまり反射しないため、照明器具の数や配置を間違えると暗くなりすぎてしまいます。

 

暖色系(赤、オレンジ、黄色等):暖かみのある色
  暖色系は、暖かい印象を与えてくれます。
  暖色系は膨張色とも呼ばれ、現物よりも大きく見えることがあります。
  小さな部屋を暖色系ばかりにすると、圧迫感を感じてしまう事があります。

 

寒色系(青、水色、青緑等):クールな色
  寒色系は、クールな印象を与え、気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。
  寒色系は収縮色とも呼ばれ、現物よりも小さく見えることがあります。

 

色が与える印象を知り、効果的に活用しましょう。
また様々な場面で使えますので、家具や家電、雑貨選びにも応用し、トータルコーディネートに活かしてください。

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