COLUMN家づくりコラム

理想のタイプは?二世帯住宅の種類

イエタッタ編集部
2022.08.29

親世代と子世代が同居するための住まい・二世帯住宅。夫婦共働きや高齢化を背景に、同居を選ぶ家庭が増えています。一口に二世帯住宅といってもいくつかの種類があります。2つの家族が快適に暮らせる家をつくるためには、それぞれのライフスタイルや希望をしっかりと把握し検討することが必要です。今回は、二世帯住宅のタイプとそれぞれのメリットデメリットを紹介します。

 

◆二世帯住宅の種類

 

・完全共有型
一つの住まいを、親世代、子世代ですべて共有するタイプ。玄関やリビング、キッチン、トイレ、浴室などを共同で使用することになります。2つ家族が集まることで、にぎやかに暮らせる楽しさを味わうことができるのがメリット。それぞれの顔が見られるので、何かあったときにも安心。また、建築費や光熱費などの負担を軽減できます。将来的に一世帯になったとしても、生活に必要な設備類は一つずつなので、持て余すことなくそのまま暮らすことができます。デメリットとしては、プライバシーの確保が難しいという点がありますが、間取りを工夫することでプライベート空間をつくることも可能です。

 

・部分共用型
玄関などの一部は共有しながら、キッチンや浴室などはそれぞれの世帯で確保するといった、部分的に共有するタイプの二世帯住宅。それぞれの気配を感じながら、プライベート空間を確保できるというメリットがあります。気を使いすぎることなく、程よい距離感を保って暮らしたい方にぴったり。完全分離型の二世帯住宅と比較すると、建築費用などを抑えることができます。プライベート空間を完全に分離するわけではないので、生活音などに配慮しなければなりません。後にトラブルが起こらないよう、共有部分についてのルールづくりなどが必要になります。


・完全分離型
玄関をはじめキッチン、トイレ、浴室などすべてが別々の、独立型タイプ。プライバシーをしっかりと守りながら必要に応じてコミュニケーションをとることができます。それぞれのエリアに理想のデザインや間取りを反映することができるのがメリット。デメリットとしては、他の2タイプと比べて建築費が高くなる場合が多いこと。にぎやかに暮らしたい、家事に協力してほしい、子育てに関わってほしい、高齢の両親に何かあったときのためにそばで見守りたい、という方には向かないかもしれません。

 

 

◆平屋と二階建て、どちらを選ぶか

 

・平屋の二世帯住宅
開放感があり、生活動線が短く住む平屋。構造においては、複数階の建物より強度があります。フロアが一つなので、家族の気配がどこにいても感じられます。二世帯住宅で生活空間を分ける場合は、左右に隣接する形に。駐車スペースや庭などの使い分けや共有も自由に決めることができます。


・2階建ての二世帯住宅
平屋に比べると建築費用が安く済むことが多いです。間取りの自由度が高いのもポイント。ただし階段があることでバリアフリーの観点からは劣るといえます。二世帯住宅で各世帯を分ける場合は、上下階で分離。平屋よりも多く部屋数を確保できるので、生活スタイルや家族の人数に応じて間取りが考えられるのもメリットです。親世代と子世代が共に暮らす二世帯住宅。家族のライフスタイル、それぞれの相性や将来像などをふまえて、どんなタイプの二世帯住宅がいいのか話し合ってみましょう。十分に検討し、それぞれにぴったり合った家族全員が快適に暮らせる住まいを実現してくださいね。

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