COLUMN家づくりコラム

今人気の片流れ屋根の住まい。その魅力とは?

イエタッタ編集部
2022.09.19

屋根のデザインは、住まいそのものの印象を大きく左右する大事な要素です。種類はたくさんありますが、見た目のイメージはもちろん、性能もその屋根の形状によってさまざま。今回は、今人気を集めている「片流れ屋根」の特徴や魅力について紹介します。

 

◆片流れ屋根とは

 

一枚の屋根が、一方向だけに傾斜している形状の屋根を、片流れ屋根と呼びます。シンプルですっきりとした見た目のスタイリッシュさのある屋根のタイプです。シャープで、デザイン性が高く、選ぶ人が増えています。

 

 

◆片流れ屋根のメリット

 

・屋根下に広いスペースが生まれる

片側にのみ傾斜することで、屋根裏に広々としたスペースが生まれます。通常の屋根の形状では小さな空間になりがちな屋根裏部屋も有効活用できるのが魅力です。

 

・低コストで施工できる

シンプルな形状のため、施工費用を抑えることができます。また、メンテナンス費用も安く住むというメリットがあります。

 

・大容量の太陽光発電パネルが設置できる

片流れ屋根は、他の形状の屋根と比べて屋根一面の面積を大きく取ることができ、太陽光発電御姉瑠が設置しやすいというメリットがあります。

 

◆片流れ屋根のデメリット

 

・雨風の影響を受けやすい

一面の屋根で雨や風を受けることで、他の形状の屋根と比較すると劣化が早いというデメリットがあります。屋根に加え外壁も汚れやすく劣化しやすいです。

 

・雨漏りしやすい

片流れ屋根の場合は、雨樋が一か所しか設けられません。2面や4面ある形状の屋根と比べ、一か所の雨樋の負担が大きく、劣化が早くなります。また、片側の外壁に雨が落ちることになるため、屋根と壁の隙間に雨水が入り込みやすいのです。

 

・自然換気が起こりづらい

通常自然な換気のためには、空気の入る所と出ていくところ、二つの換気口を効果的に配置する必要があります。しかし、片流れ屋根の家の場合は一方が壁になるので、空気の流れを一方向にしかつくることができず、湿気がこもりがちになります。

 

・壁材のコストがかかる

屋根のコストは抑えられるものの、屋根の傾斜が大きければ壁の面積が大きくなり、その分壁材のコストがかかります。

 

これらのように、メリットとデメリットの両方がある片流れ屋根。デメリットの雨風については、防水シートや水切り板金を使用することで対策可能。換気の問題については、送風ファンなどを設置する工夫もあります。片流れ屋根の住まいをつくりたいと考えている人は、デメリットも踏まえてぜひ信頼のおけるビルダーに相談してみてください。

 

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