COLUMN家づくりコラム
憧れの庭付き一戸建て。庭が暮らしに与える彩り①
憧れの庭付き一戸建て。庭が暮らしに与える彩り①
新築を考える際、誰もがイメージするすてきな庭のある暮らし。「憧れの庭付き一戸建て」とよくいわれるように、暮らしにおいて重要視されるのが庭です。今回は、たくさんある庭の種類や、暮らしへのさまざまな影響などについてお伝えします。
◆庭の種類
・主庭(しゅてい)
その名前の通り、住まいのメインとなる庭のこと。通常南側のリビングに面する形で配置され、面積も大きいのが特徴です。
・前庭(まえにわ)
家の前に位置する庭。住まいの正面、玄関までのアプローチで出迎えるような形で配置します。
・中庭
家の中に配置される庭。コの字型や、完全に囲われた箱庭などがあります。また庭としての機能の他、室内の採光や風通しを良くするという機能もあります。
・裏庭
建物の裏側に配置する庭のこと。バックヤードとも呼ばれます。たいていはオープンになっておらず、住人以外の人の目に触れないつくりになっており、物置スペースとして扱う家庭も多々。
・坪庭
建物や垣根などに囲われた、小ぢんまりとした庭。中庭よりも規模が小さいですが、こちらも採光や風通しなどの機能を持たせるために配置することがあります。狭小地や変形地などのちょっとしたスペースを活用して坪庭をつくるケースも多くあります。
◆暮らしに庭があるメリット
・ガーデニングを楽しむことができる
花や木を植えることで、四季折々の身近な自然に癒やされるというメリットがあります。家庭菜園などで自ら野菜などを育てるという実用性を兼ねた楽しみも。花壇や畑の手入れをすることで、日常のストレスを解消できるといわれています。子どもが自然に触れることは情操教育にもなります。
また、緑や土があることで、夏は太陽光が直接建物に当たったり、照り返しを防いだりすることで、温度の上昇を抑えるという役割もあります。
・子どもやペットの遊び場として活用できる
庭があれば、芝生で走り回れるようにしたり、家庭用遊具を置いたり、ビニールプールを広げたりするなど、子どものための安全な遊び場として重宝します。また、犬などのペットを飼っている家庭は、屋外の危険にさらされることなく、思う存分に遊ばせることも可能です。
・BBQやホームパーティーを楽しむことができる
十分な広さのある庭があれば、家族でアウトドアを楽しむことも可能。コロナ禍以降、特に注目されています。ウッドデッキなどを設けることで、より一層くつろぎ空間を演出することもできます。
・日当たりや風通しを良くする
隣家との間にスペースを設けることで、日当たりや風通しをよくできるというメリットがあります。
◆庭があることによるデメリット
・庭の手入れが必要
芝生や植物を植えることで、しっかりと庭の手入れをする必要が出てきます。手入れが面倒だったり苦手だと感じる人は、植栽のスペースを小さくしたり、手のかからないタイプの植物を選ぶなど、ライフスタイルに合った庭を計画しましょう。
・虫が出る
緑が多い庭を設けた場合、蚊などの虫が増えるということもデメリットの一つ。虫は嫌いだけれど植物を置きたいという人は、専門家に相談して虫がつきにくい植物を選ぶのも手です。
・こだわるとコストがかかる
十分な広さのある、理想の庭をつくる場合は、土地や外構などのコストがかかります。家づくりの計画の段階で、庭の用途やどんな暮らしがしたいかをしっかりとイメージすることが大切です。
上記のように、庭を計画するのも、家づくりにおいて重要なポイントの一つ。用途やプライバシーの確保、採光や風通しなど、さまざまな庭のメリット・デメリットを踏まえて、ライフスタイルに合ったすてきな庭付きの住まいをつくりましょう。