COLUMN家づくりコラム

トラブル回避で快適に!薪ストーブを上手に使おう。

イエタッタ編集部
2022.11.11

環境にやさしく、自然な温もりが人気の薪ストーブ。寒い季節にゆったりとした贅沢な時間を過ごすためにもおすすめです。ところが、どんな設備機器にも言えることではありますが、事前の準備不足で起こる様々なトラブルがあることも事実。後悔せずに快適に導入するためにも、トラブルになりそうなことを知って備えておきませんか?ここでは薪ストーブ導入で起こり得る様々なトラブルを記しておきます。

 

燃焼が上手くいかない

うまく燃焼しないことの原因として最も多いのが煙突です。ドラフト(上昇気流)が適切に起きる構造にするには専門的な知識と経験が不可欠です。また、燃焼のトラブルとしては薪の状態も挙げられます。乾燥が十分でない薪は燃えにくいとされています。保管場所にも気を付けて乾燥の保たれた薪を使用するようにしましょう。

 

 

扱っているものは「火」です。安全性の確保に注意。

最も注意しなくてはいけないのが安全性の確保です。薪ストーブの周囲には適切なクリアランスと壁や床への耐熱処理が求められます。実際にネットで購入して自分で取り付けたり、ノウハウの無い施工業者や工務店が無計画に設置し、ボヤ騒ぎが発生したことも。また、小さなお子さまなどが誤って触れることによる事故を防ぐためにも、周囲にサークルを置いたり、断熱の煙突を使用することがとても大切です。事前の綿密な計画が不可欠ですね。

さらに、リフォームで後付けする場合は煙突を出すために屋根工事が必要なのですが、雨漏りなどのトラブルも起こる場合があります。やはり専門業者に依頼し、建物を施工する業者と綿密に連携して設置することが望ましいです。

 

薪の確保

意外に困るのは薪の確保。特に燃焼が長く続き、一定の温度を保ちやすい広葉樹の薪は手に入りにくいもの。もちろん、ネット社会ですから全国どこからでも入手できるとは思いますが、意外にかかるのが送料です。薪は重くかさばるため、どうしても送料は高くなる傾向にあります。また、販売価格そのものも高額になってしまう場合が多いです。せっかくエコロジーを意識しても、燃料費が多くかかってしまってはもったいないですよね...安価で安定的に確保できる業者を見つけておくか、負担なく買いに行ける場所に販売所があるかどうかも調べておきましょう。また、買った薪をどこに置くか、という問題もあります。当然ながら濡れると燃焼効率が落ちますので屋根があり風通しの良い場所が理想ですので、よく検討しましょう。場合によっては、ペレット燃料という手段も視野に入れるとよいと思います。

 

ご近所とのトラブルが起きることも

近年の薪ストーブのブームで問題に上がるのがご近所問題。薪ストーブの煙は高温で燃焼しているため、害のある煙はほとんどないのですが、他人から見れば単なる煙です。

まして、住宅地などではお隣との距離も近いため、煙突から目に見えて煙が出ており、それが洗濯物などに届いているのでは、、、という心配からトラブルに発展することも。設置には法的な規制があり、高さなどが確保されている事が条件になるのですが、それだけではなくご近所に対しての配慮もしながら設置をすることが望ましいです。トラブル回避のためには、時には設置しない、という決断も必要かもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか。

優しい暖かさに魅了される薪ストーブ、正しい知識さえあればとても素敵なもの。人任せにせず、きちんと調べて導入しましょう。

 

参考となる薪ストーブのある家の実例を紹介しておきます。

薪ストーブのある新築施工事例一覧【イエタッタ】

 

 

 

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