COLUMN家づくりコラム

建築物省エネ法を知って正しい家づくりの計画を

イエタッタ編集部
2022.12.02

このところ、コロナによる物流の遅延や政情不安などでガソリンをはじめとした燃料価格は高騰しています。それと並行して、住宅の暖房設備や発電に必要な燃料の海外への依存度が高い日本では、省エネに関する関心や需要はますます高まっています。

 

建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律は、エネルギーの使用の合理化等に関する法律で、2015年7月に成立、建築物省エネ法ともよばれ、規制的措置については2017年4月1日から施行されました。

その中で触れられている住宅の省エネルギー性能の評価については、下記の2つの基準を用います。

 

・住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準

・設備機器等の一次エネルギー消費量を評価する基準

 

これらは以前に紹介したZEHとも関連しており、その基準としてもなっています。

 

 

1.外皮平均熱貫流率(UA)の基準

 

建物の室内から室外にどの程度の熱が移動するか、その量について表した指標が「熱貫流率」であり、「外皮平均熱貫流率(UA値)」とは熱損失量、つまり住宅の全体から逃げていく熱の量を天井や床、壁や窓の面積の合計で割って算出した値になります。言い換えると「室外へ逃げる熱の量」になりますので、数値が小さいほど断熱性能が高い住宅と言えます。

 

 

 

2.冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)の基準

 

熱が外に出ていく数値を表したものがUA値ですが、反対に住宅に日射がどのくらい入ってくるかを表したものが「日射熱取得率(ηAC)」です。住宅全体が受ける日射熱取得量を天井・床・壁・窓等の外皮すべての合計面積で割って算出したものが平均日射熱取得率です。数値が大きいほど日射熱を取得しやすい、ということになり夏場(冷房期)の住宅の性能を計る基準となります。

 

これらの基準は全国で地域基準が設けられており、区分ごとにその基準値が異なります。当然、高い性能となるほどに建築に係るコストは上昇しますので、ご自身がお住いの地域に合わせた基準を知ることでコストとのバランスが取れた建物の計画を立てることが可能になります。

 

出典/引用:一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター

 

いかがでしたでしょうか。

みなさんがお住いの地域の基準を正しく知って、適切な性能の住まいを計画しましょう。

 

参考となる「高気密・高断熱・ゼロエネ 省エネ・創エネ・太陽光発電」に関する施工事例を紹介しておきます。

大阪府 兵庫県 京都府 奈良県 の新築施工事例一覧

 

 

 

 

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