COLUMN家づくりコラム

大切な湿度管理、知っておきましょう。

イエタッタ編集部
2023.01.06

健康的で快適な生活を送るためには、湿度をコントロールできる住まいづくりが重要です。湿度が高すぎるとカビなどが繁殖し、低すぎるとウイルスなどの感染率が上がるなど、快適性だけでなく、健康への影響が非常に大きいことが分かっています。健康的な生活に欠かせない、「湿度」の話をどうぞ。

 

快適な湿度について

気温が低い冬は、空気中に含むことができる水分量(絶対湿度)が少なくなるので乾燥していると感じます。

夏場には「不快指数」という言葉をよく耳にしますよね。気温と湿度から計算する「体感温度の指標」のことです。

高湿度の中にいると、水蒸気の蒸発が抑えられ、汗が乾きにくくなって熱が放出されず、蒸し暑さを感じるのです。

快適性はもちろん、健康にも影響する湿度

不快指数が高いとストレスがたまったり、気力を奪われてしまったりとメンタルに影響を及ぼす湿度します。さらに湿度がうまくコントロールできない環境では、心理的な面だけでなく、体にも多大な影響を及ぼします。湿度管理ができていない家では、あらゆるところに結露が発生しやすく、結露はカビやダニが発生する原因になります。カビはもちろん、ダニの死骸やフンを吸い込むことで健康を害し、さまざまな病気を引き起こしてしまうことも。また、冬場は乾燥により鼻やのどの粘膜が炎症を起こしやすくなったり、インフルエンザなどのウイルスが空気中に漂い、感染しやすくなるというリスクもあるのです。

 

 

住まいの性能で快適に

日々の生活おいて厳格に湿度管理することは難しいものです。仮に湿度が過剰な場合でも、住まいの壁面に木材を多く使用した状態(木視率が高い場合)や、漆喰や珪藻土などの天然素材を使用したタイプにしていれば、それらの持つ調湿作用が湿度を調整してくれます。

 

例えば無垢材。無垢は天然の加湿器・除湿器と呼ばれています。周囲の湿度が高い時には湿気を取り込み、逆に周囲の湿度が低い時には湿気を空気中に放出することで、空間の湿度を調節する効果があるので、このような木材をふんだんに使用することで、自然で快適な室内環境を作ることができます。

 

珪藻土は植物性プランクトンの化石から作られた塗り壁材。目に見えない無数の穴があいており、湿度70%以上になると吸湿し、湿度40%以下になると放湿するという優れた機能を持っています。

また、漆喰も「呼吸する壁」といわれ、調湿性能のほかにも高いアルカリ性の性質からカビや細菌の繁殖を抑え、カビなどによる健康被害や生活臭対策も期待できるほか、ホルムアルデヒドという有毒物質を吸着・分解する働きから、シックハウス症候群対策としても適しています。

なによりも自然素材はその手触りとデザイン性に優れた見た目により、日々の暮らしにおけるストレスを軽減してくれるのです。

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