COLUMN家づくりコラム

日中の気温差が大きい季節。今すぐできる断熱の工夫

イエタッタ編集部
2023.03.03

日中はすっかり春らしくなりましたが、夜との寒暖差はまだまだ続く肌寒い季節。新しい生活に向け、体調など生活リズムも乱しやすい季節です。環境省は、2005年に冬の地球温暖化対策として「ウォームビズ(WARMBIZ)」を提唱。とはいえ、すぐさま新居を構えたり、大がかりなリフォームをするのは簡単ではありませんよね。今回は、住まいにおけるウォームビズについて、暖房機器に頼りすぎず、比較的簡単にできる工夫を集めました。

 

過度な暖房を避ける「ウォームビズ」。住まいでできる工夫とは?

 

ウォームビズとは、過度な暖房に頼らず冬を快適に過ごすライフスタイルのこと。冬期の地球温暖化対策のひとつとして、環境省は暖房時の室温を20℃(目安)で快適に過ごす暮らし方を呼びかけています。政府は、暖房中の室温は「19℃を目途に過度にならないように適切に調整に努める」こととする方針を定めており、国民全体で取り組むことを推奨。暖房に必要なエネルギー使用量を削減することで、CO2の発生を削減し、地球温暖化を防止することを目的としています。

 

まずは、温度計、湿度計を置いて室内環境を見える化することが大切。同じ部屋に長くいると実際の温度よりも肌寒く感じたり、暖かく感じたりします。温度計や湿度計を身近な場所に設置し、室内環境を数値で把握することで、感覚だけに頼らない室温のコントロールが可能になります。また室温が適温でも寒く感じる場合は、ひざ掛けや羽織物、レッグウォーマーなどを活用するのも手。特に首、手首、足首の三か所を温めることで体全体がぽかぽかになります。

 

日本の住まいは、夏の暑さを和らげることに重きをおいており、冬の断熱はそれほど重視していない場合がほとんど。特に浴室やトイレは寒い北側に配置することが多々。気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患につながるヒートショックの危険性も高いため、家族の健康を守るためには断熱性をあげたい場所です。簡単にできる工夫を以下にまとめました。

 

 

・窓の断熱

ホームセンターで手に入る、透明なポリカーボネートの内窓をつけて、簡易的な二重サッシをつくることで、断熱効率がアップ。DIYは苦手、面倒という人は、プラスチック製の簡易内窓も販売されているので、希望に合わせて選んでみてください。断熱カーテンなども有効ですが、湿気が多く布製のカーテンなどが向かない場所には、カビや錆に強い金属製のブラインドなどもおすすめです。予算をできるだけ抑えて簡単に仕上げたい場合は、市販のガラスに貼るタイプの断熱シートや気泡緩衝材(通称プチプチ)などを直接窓に貼るのも◎。

 

・床の断熱

床のタイルの冷たさが脱衣室の寒さの原因の一つ。コルクのマットや木製のすのこを敷くことで、足元から来る冷えを抑えることができます。脱衣室やトイレなど、暖房の効果が行き届かないところで、ヒートショックを防ぎながら暖房などの消費エネルギーを最小限に抑えるには、人感センサー付きのヒーターを活用するのもおすすめ。人の気配によって電源オン・オフができ、無駄な稼働や消し忘れの危険もないのが魅力です。

 

・シャワーによる浴室の温め

脱衣前に、熱いシャワーを高い位置から浴槽に出し、浴室内の温度を上げておくことで浴室内の温度を高められます。

 

高気密・高断熱の住まいをつくることがウォームビズや健康で快適な暮らしへの近道ですが、手軽に今すぐできる工夫も多々あります。住まいや暮らしの細かな部分に気を配りながら寒さを乗り越えて、暖かな春を待ちましょう!

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