COLUMN家づくりコラム

注文住宅で理想のトイレ空間を実現するための最新情報2024 

イエタッタ編集部
2024.03.20

注文住宅で理想のトイレ空間を実現するための最新情報2024 

トイレ

 

注文住宅を建てる際にトイレの設計や製品選びはとても重要で、かなり悩む人が多いポイントです。

トイレは日常生活で頻繁に使用する場所であり、快適さや機能性は住まい全体の生活品質に影響を与えます。ここでは、洋式トイレの種類から思い描く理想の快適なトイレ空間をどのように作っていけばいいのか、またそのトイレに合う便器はどのタイプか、さらにはどのようなトイレメーカーがあるのかまで注目し、詳しく見ていきましょう。

 

目次--------------------------------------------

・トイレの種類にはどんなものがあるの?

・理想のトイレ空間を実現させるための必要なトイレの広さとは?

・理想のトイレ空間の作り方

・おすすめのトイレメーカー6選

・大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

・関連リンク

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トイレの種類にはどんなものがあるの?

 

トイレにはその利用の仕方によって、和式トイレと洋式トイレという2種類のタイプがあります。和式トイレは日本の伝統的な文化や習慣に合わせた設計であり、過去に多く設置されていた形式のトイレです。水を使用しないため水道代の節約やエコロジカルな面もありますが、床に直接しゃがむ形式であり、座りやすさや快適さが洋式トイレに比べ劣ると共に、高齢者や身体的な制限がある方にとっては不便な場合があります。また、床に接近する形となる際に求められる清潔感を保つのが難しい場合があり、現在は数が少なく無くなってきています。

 

一方、洋式トイレは利便性や快適性が高く、今の生活スタイルに適した選択肢として進化を遂げ、最も一般的なトイレタイプになっています。洋式トイレには大きく分けて3種類のタイプがあるので次は洋式トイレのタイプについてみていきましょう。

 

・洋風便器(組合せ便器)

 

組み合わせ便器 

まず、洋式トイレの基本的なタイプは、洋風便器と言われる組合せが可能な便器です。です。トイレはパーツごとに用を足す便器、腰を掛ける便座、水を貯めて流すためのタンク・・・などと分かれています。組み合わせが可能なタイプである洋風便器は、それぞれのパーツごとに交換ができるようになっています。ただ、パーツを組み合わせて出来ている分パーツとパーツの間に隙間や溝ができることが多いため清掃がしづらく、ゴミがたまりやすいなどのデメリットもあります。

 

・シャワートイレ一体型便器

 

(出典:LIXIL

 

一体型トイレは、先に話した便器、便座、タンクなどのパーツが組み合わさっているため、表面に凹凸が少なく、スマートなフォルムが特徴です。

またシャワートイレ一体型便器は、洗浄機能が組み込まれており、お尻を洗浄する機能や乾燥機能が付いています。これにより、トイレの使用後の清潔さや快適さが向上し、特に衛生面を重視する方に人気があります

 

さらに、一体型トイレには手洗いやタンクが付いているタイプと付いていないタンクレスタイプがあります。タンクレスかそうでないかではトイレのサイズ感が異なり、一体型の手洗い器は、別途洗い場を設ける必要がないため、スペースを節約する点が魅力です。

 

・キャビネット付き便器

 

 

キャビネット付き便器は、タンクや給水管、トイレットペーパーや洗剤・清掃用具などトイレ周りの物を隠すことが出来る収納スペースが付いています。これにより、便器を浮かせているような見た目にできたり、トイレ周辺のスペースを有効活用でき、スッキリとした空間を演出できます。

タンクが外から見えないのでタンクレストイレかと思われがちですが、タンクは隠れているだけなので、水を流せるのはタンクに水が溜まってからになります。



理想のトイレ空間を実現させるための必要なトイレの広さとは?

 

次に、便器を設置するトイレ空間に焦点を当てていきましょう。洋式トイレのタイプによってもトイレ空間をどれくらいの広さにするか変わってきます。

 

・一般的なトイレの広さ

(出典:Panasonic

 

一般的な戸建て住宅に見られるトイレの広さは1帖(0.5坪、91cm×182cm)です。

タンクレストイレでなければ便器の背もたれ部分にタンクが付いているので、その分前方の壁やドアとの距離が近くなりますが、1帖の広さがあれば壁やドアとの間に窮屈さを感じることはあまりありません。

 

・タンクレストイレやおしゃれで贅沢なトイレに向いている広さ

(出典:Panasonic

 

手洗い場を別に設ける場合や広くおしゃれで贅沢なトイレにする場合は1.25帖(0.62坪、113cm×182cm)1.5帖(0.75坪、136cm×182cm)がおすすめです。

タンクレストイレの場合は1.25帖あれば手洗い場を別途カウンターのように設けるとゆったりと感じられるトイレになります。

トイレの手洗い場に関しては奥行きが18cm~25cmくらいあると手が洗いやすくなります。奥の壁に手が当たってしまうなど洗った手が他の場所に触れてしまうことに不快感を覚える人もいますので、手洗い場は小さくコンパクトにしすぎないほうが良いでしょう。また、これらの手洗い場の他にもインテリアや飾り棚などを作って、より過ごしやすい空間にするのも良いと思います。

なお、最近はコロナ禍を経て玄関や廊下に手洗い場を設けている場合もあり、トイレの中に手洗い場を作らず、玄関や廊下の手洗い場で手を洗う人も一定数いらっしゃいます。その場合は1帖の広さがあれば十分でしょう。

 

・高齢者の方や要介護者の方、車いすを使用する方がいる場合

(出典:TOTO

 

高齢者の方や車いすを使用する方がいる場合は1.5帖(0.75坪、136cm×182cm)がおすすめです。手すりを設置して当人も動作が行いやすくなりますし、介助者もお手伝いが行いやすく快適なトイレ時間を過ごせるかと思います。

 

・コンパクトなトイレにしたい場合

(出典:LIXIL

 

狭小住宅をお考えの方や、トイレ以外の部分を広く設計したい方など、コンパクトなトイレ空間にしたい場合、0.8帖(0.4坪、80cm×120cm)がおすすめです。この広さはちょうど分譲マンションのトイレと同様であり、トイレを使用する際に十分なスペースが確保され、利便性や使い勝手に問題はありません。コンパクトなトイレ空間を考えている場合は便器はタンクの上に手洗い場も付いているタイプか、コンパクトなトイレ空間用の小さめのタンクレストイレが適しているかと思います。

 

 

理想のトイレ空間の作り方

 

次にどのようなトイレ空間を作っていきたいか考えてみましょう。

トイレ空間は個室で別の部屋とは区切られた場所だからこそ、自由に周りとはガラッと雰囲気を変えることもできます。また小さな空間だからこそ床材や壁紙、カウンターや小物のテイスト、照明など一つ一つの要素が雰囲気を変える重要なポイントになってきます。

どのような空間のトイレを思い描いているのかによって好ましい要素の対応があるので雰囲気別にご紹介いたします。



・シンプルで清潔、白を基調としたおしゃれなトイレ 

 

(出典:TOTO

 

シンプルなトイレにするためには装飾は最小限に抑え、少ない色数で構成します。白を基調とするのであれば、黒やベージュなどの低彩度の色を取り入れることが効果的です。床材や壁材は一般的なビニールクロスやクッションフロアではなく、タイルや塗装、珪藻土など素材感が異なるものに変えることで個性のある一味違ったおしゃれな空間に仕上がります。

 

照明は自然光に近い昼白色や青みがかった昼光色の照明を選ぶと清潔でシンプルな内装にあった洗練された雰囲気にすることが出来ます。

 

また手洗い場や小物類は金属やガラス、タイル、陶器などの硬質な素材を使用し、直線的なデザインを意識します。さらに、高級感のあるアイテムやブランド、素材をワンポイントに少しだけ取り入れることで、より上品な空間を演出することができます。

 

そしてこのようなシンプルでおしゃれなトイレには無駄なものを省いたデザインの便器がよく合うため、タンクレストイレが好まれます。

タンクレストイレは最新機能を兼ね備えたTOTO・LIXIL(リクシル)・パナソニックの製品がおすすめです。



・ナチュラルな木の雰囲気とカラーが可愛い北欧風のトイレ

 

(出典:Panasonic

 

北欧風のトイレを作るためには色合いと素材が大切です。

北欧では日照時間が比較的短く悪天候の日が多いため必然的に家の中で過ごす時間が長くなります。そのため家の中の閉鎖的な空間でも明るい気持ちになれるカラーや温かみのある素材を使用することが多くなっています。

具体的には色使いはシンプルな白を基調にしつつ、ナチュラルな緑や黄色などの色を取り入れることで、自然な雰囲気を演出します。また、ビビットなカラーを差し色として活用することで、空間にアクセントを加えても良いでしょう。

床材や壁紙も全て白ではなく、一部カラーや北欧風の模様のある物にすると一気に北欧らしい雰囲気にすることが出来ます。

 

キャビネットやカウンター、小物などは積極的に木材を使ったナチュラルな素材感の物を取り入れます。照明も北欧風にアレンジし、温かみのある優しい光で空間を包み込むようなムードを作り出します。

 

このような北欧風な空間にはタンクレストイレはもちろんのこと、一般的なタンクがあるタイプのトイレもとてもよく合います。また、キャビネット付き便器で、キャビネットを木の素材感で作るととても良いかもしれません。ナチュラルで可愛いらしい雰囲気にあったデザインでお好みの機能が付いたものを選ばれると良いかと思います。



・高級感のあるおしゃれでホテルライクなトイレ

 

(出典:TOTO

 

高級感の漂うおしゃれでホテルライクなトイレを作るためには、スペースの使い方が重要です。狭い空間にトイレ設備をコンパクトに収めるのではなく、広々としたスペースを確保することで、ホテルのような贅沢な雰囲気を演出します。

デザインとしては無彩色をメインにし、モノトーンやグレーなどの色味を選ぶことで、重厚感や高級感を醸し出します。有彩色を使用する場合は、彩度を抑え配色を控えめにすることがポイントです。

床材や壁材の素材は、タイルや大理石調のものなどのつやのある素材を用いることで、空間に豪華さと高級感を与えます。ただし、高級感の元となる素材の美しさを保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

照明はダウンライトやシャンデリア調の豪華な照明を使用すると高級感を醸し出すことが出来ます。また、間接照明を取り入れることで、柔らかく上品な雰囲気を演出します。

さらに、今まで紹介したテイストとは異なり、鏡の活用も効果的です。鏡を使って空間に奥行きを与え、広々とした雰囲気を作り出します。鏡のフチを金色にしたり飾りをつけたりすることで、さらなる高級感を演出できます。

 

このような高級感あふれる空間には、トイレも比較的高価格帯の物や最新機能を搭載したタンクレストイレなどが似合います。

次は今までの雰囲気のご紹介の中に出てきた洋式トイレを製造しているおすすめのメーカーをご紹介致します。



おすすめのトイレメーカー6選

 

・TOTO

 

TOTOは国内シェア約6割を誇る大手トイレメーカーです。美しいデザインとテクノロジーが融合した「ネオレスト」など、多彩なラインアップを誇り、清潔感を保つ機能や掃除の負担を減らす機能、そしてトイレのトラブルを事前に防ぐ機能など、TOTO独自の技術を活かした様々な機能が人気の秘密です。

 

(出典:TOTO

消費者のニーズに合わせた機能と、洗練されたデザインを備えた商品を豊富に揃えており、シリーズごとに異なる機能や形状がありますが、ほとんどの製品には最新技術から生まれた除菌水「きれい除菌水」が搭載されています。

この除菌水は、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して生成され、便器の内側の汚れやノズルに残った汚れを排除し、菌を除菌します。さらに、洗剤や薬品を使わず作られているため、安全で環境にやさしい特徴も持っています。

トイレの使用だけで、汚れや輪じみを防ぎ、清潔さを保つ除菌作用を備えたTOTOのトイレは、利便性と高い衛生水準を両立させることができます。

 

(出典:TOTO



・LIXIL

 

LIXILは、INAXを含む複数の陶器メーカーが経営統合して誕生した企業で、トイレメーカーとしての歴史が長く、業界2位の地位を誇ります。トイレ・バス・キッチン・洗面化粧台・タイルなど、幅広い製品を提供しており、日本国内でトップレベルのシェアを維持しています。

 

(出典:LIXIL


特に、リクシルのトイレはINAXの技術やデザイン性を継承しており、多彩な機能が備わっています。その中でも注目すべき特徴的な機能の1つが、ビデ専用ノズルです。INAXのシャワートイレは、おしり専用とビデ専用の2本のノズルを備えており、デリケートな部分の洗浄において衛生的かつ快適な洗浄を実現しています。

 

さらに、ビデ専用ノズルはおしり洗浄時に隠れているため、便のはね返り汚れを気にせずに安心して使用できます。洗浄の際には、たくさんの穴から空気を含んだ柔らかい泡沫水を噴射し、やさしい洗い心地を提供しています。

 

リクシルのトイレは、機能性とデザイン性を両立させ、ユーザーに快適で安心感のあるトイレ体験を提供しています。

 

(出典:LIXIL



・Panasonic

 

パナソニックが展開する「アラウーノ」シリーズは、現在、人気の温水洗浄便座として広く知られています。その最大の特徴は、自動洗浄機能が充実しており、トイレの掃除が容易になっている点です。

(出典:Panasonic

 

「アラウーノ」は、泡のパワーを活かし、便器内を細かい泡でおそうじします。

この泡はミリバブル(直径約5mm)とマイクロバブル(直径約60μm)の2種類を使用していて汚れを落とします。

 

(出典:Panasonic

 

大きな汚れを強力に除去するミリバブルと、小さな汚れを取り除くマイクロバブルの組み合わせにより、徹底的な清潔を実現しています。

また泡で汚れをおそうじするだけでなく、除菌や脱臭までを全自動で行うタンクレストイレとして、先進機能を凝縮しています。

 

(出典:Panasonic



・ジャニス工業株式会社

 

ジャニスのトイレは、毎日使う場所だからこそ、清潔で使いやすいことを重視しています。老舗の衛生陶器メーカーが手がけるブランドであり、掃除のしやすさや節水機能が備わっており、利便性の水準も高いです。

他社と比較してややマイナーなブランドですが、安価でありながらも基本性能が充実しています。

 

(出典:ジャニス工業株式会社


ジャニスはフチ裏の掃除がしにくいといった課題に応え、掃除が簡単で手軽にキレイにできるオリジナルのトイレフチ形状「フロントスリム」を開発しました。便器手前のフチを完全になくし、つまんで「サッ!!」ひと拭きでお掃除ができます。さらに、日本の住宅環境に合わせてコンパクトなサイズも提供しており、お客様の不満や使い勝手にこだわり、トイレに対するニーズに応える商品を開発しています。

 

(出典:ジャニス工業株式会社



・アサヒ衛陶株式会社

 

アサヒ衛陶株式会社は、衛生陶器と水栓金具の中堅企業で、主にサニタリー分野の住宅設備機器を提供しています。

 

(出典:アサヒ衛陶株式会社

 

アサヒ衛陶のトイレには、3か所の射水口を利用してボウル内に旋回流を生み出し、効果的な洗浄を行うものがあります。同時に、トラップ内では縦回転の水流を生成して、わずかな水量でも効果的に汚物を排出します。この洗浄方式により、省エネ性能が高く、経済的にも優れているという特徴があります。

 

(出典:アサヒ衛陶株式会社

 

 

・アメリカンスタンダード

 

アメリカンスタンダードは、アメリカでトップシェアを誇る衛生陶器メーカーで、近年LIXILが傘下に収めました。

強力な洗浄システムクリーナーや、便器の抗菌作用が長く続くため清潔に保つことが可能で、フロントトイレやラウンドなど様々な形状が特徴です。



ここまで6社のトイレメーカーをご紹介致しました。各メーカーは独自の特徴を持ち、清潔さやデザイン性、機能性など様々な要素を重視しています。注文住宅のトイレ空間を計画している方はもちろん、既存のお家のトイレリフォームを検討している方も参考にしてください。


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理想の住まいを実現するためには、トイレもとても重要な要素です。この記事を参考に快適なトイレ空間を作り上げましょう。

 

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