地球温暖化時代の「暑さに負けない家づくり」
2025.09.17
2025.09.17
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近年、ニュースで「命に関わる危険な暑さ」という言葉を耳にする機会が急増しました。これは決して大げさな表現ではありません。環境省のデータによると、猛暑日や熱帯夜の日数は年々増加しており、それに伴い熱中症による搬送者数も過去最高を更新し続けています。
かつては「夏はエアコンを我慢する」という考えもありましたが、もはやそれでは命が守れません。「エアコンをつけっぱなしにすればいい」という対策も、電気代の高騰という新たな問題を生み出しています。
今、家づくりにおいて最も重要視すべきは、エアコンに頼りきりになるのではなく、住宅そのものの断熱性能を高めることです。断熱は、夏の
暑さを防ぐだけでなく、冬の寒さや結露を防ぎ、ひいては家族の健康を守るための、最も基本的な投資なのです。

「なぜこんなに暑いんだろう?」と感じたとき、その熱がどこからやってくるのかを理解することが、対策の第一歩です。
家の断熱性能は、主に窓、外壁、屋根の3つの要素で決まります。それぞれに効果的な方法を知っておきましょう。
窓は最大の熱の侵入経路であるため、最も優先して対策すべき場所です。
断熱材は「熱を室内に通さない」役割ですが、そもそも熱を家に入れない工夫も重要です。

断熱性能を高めた家は、ただ涼しいだけでなく、家族の健康を守るためのさまざまなメリットをもたらします。
断熱性能が高い家は、部屋ごとの温度差が少なく、家全体がほぼ一定の温度に保たれます。これにより、特に高齢者にとっては、冬場の急激な温度変化によるヒートショックのリスクを大きく減らすことができます。また、シーリングファンを設置すれば、室内の空気を循環させ、冷暖房効率をさらに高められます。
高い断熱性能と組み合わせることで、全館空調システムの真価が発揮されます。これは、家全体を1台のエアコンで効率的に冷暖房できるシステムです。部屋ごとにエアコンを設置するよりも光熱費を抑えられ、家全体の温度を快適に保てます。
日本の住宅には、建築基準法で24時間換気システムの設置が義務付けられています。これは、常に新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出するためのものです。高機能な換気システムの中には、花粉やPM2.5だけでなく、ウイルスやハウスダストなどを除去できるフィルターを備えたものもあります。断熱性能の高い家は、この換気システムが効率的に機能するため、常にクリーンな空気を保てます。
まとめ 快適で健康に暮らすための家づくり
これからの家づくりは、単に「丈夫な家」を作る時代から、「家族の健康と命を守る家」を作る時代へと変化しています。
断熱性能を高めることは、初期費用がかかるかもしれません。しかし、その投資は、夏の暑さから家族を守り、冬の寒さを和らげ、結露によるカビの発生を防ぎ、そして何よりも、毎月の光熱費を大幅に削減してくれます。それは、未来の暮らしを守るための、最も確実で賢い投資なのです。
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