COLUMN家づくりコラム

こんな土地は要注意!コストアップになる土地.2

イエタッタ編集部
2021.06.14

前回、「こんな土地は要注意!コストアップになる土地.1」で

 

1.土地に大きな高低差がある。
2.土地に上下水道がない
3.古家付き

 

がコストアップの可能性があるとお伝えしましたが、
今回、選んだ土地が原因で、コストアップになってしまう残りの事例をご紹介します。

 

 

4.防火地域、準防火地域の制限地域

 

防火、準防火地域の制限は、現地に行ってもわかりません。
自治体のホームページや建築課、都市計画課等に確認することでわかります。
わかったとしても、なかなか理解が難しいので、不動産会社に相談して内容を理解しましょう。
例えば、防火地域や準防火地域は、火災が発生すると危険なので燃えにくい建物をつくって予防しましょうという地域です。
繁華街や駅の近く等がその地域に設定されていることが多いです。
燃えにくい建物とは、外壁や屋根に防火性能を持たせることです。
国土交通省の認定仕様があり、一般的な外壁や屋根よりも割高になります。

 


5.地区計画の制限地域

 

地区計画の制限も、防火地域同様に現地ではわかりません。
町並みを形成するために、建てられる建物の仕様を自治体が制限しています。
例えば、生垣を植えること、敷地の30%を緑化すること、インナーガレージを必ずつくること等があります。
制限の内容は自治体によって様々なので、これも不動産会社に確認しましょう。

 

 

6.埋蔵文化財がある

 

遺跡が多い自治体では、埋蔵文化財地域が指定されています。
土器等の文化財が出土する可能性があるので、事前調査が必要となる場合があり、着工まで時間がかかる場合があります。
また地域によって地盤改良の方法で、地面に影響の少ない工法(細い杭)等の指定があったり、費用に影響する場合があるので注意してください。

 


7.背の高いブロック塀がある

 

平成30年の大阪府北部地震で、ブロック塀が倒れたニュースを覚えていますか。
あのブロック塀は、建築基準法の基準を満たしていなかったために倒れました。
あの事故以来、ブロック塀への取り締まりが厳しくなりました。
もし敷地内に建築基準法の基準を満たしていないブロック塀があると、
基準を満たすように補強をするか解体をしなければ、建物完了時に行う検査に通りません。
自身で作ったものではなくても、元々土地にあったものは補強または解体が必要になります。
控え壁があれば高さ2.2m以下、無い場合は1.2m以下の高さとなっています。
他にも基礎があるか、厚さは十分か、鉄筋が入っているかといったチェックポイントがありますが、
そのあたりは専門家に判断してもらう必要があるでしょう。

 

以上、2回に分けてお送りしましたが
立地の割に安い土地にはそれなりの理由があるので、土地選びの際は気を付けて下さい。
わからないことは、必ず専門家に相談しましょう。

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