COLUMN家づくりコラム
土地・建物以外のコスト。家づくりにかかる諸費用って?
新しく家を建てる際、かかる費用は建物自体の工事費だけではありません。税金や登記費用など、土地や住宅以外にもさまざまな費用がかかります。今回は、新築の注文住宅に関わる諸費用の具体的な内容についてお伝えします。
◆新築の注文住宅、土地購入・建築にかかる諸費用の内訳
・登録免許税
住宅購入時、土地や建物の所有権を登記する際に国に納める税金。土地や建物の評価額(固定資産税評価額)に税率をかけて計算します。税率は登記の種類によって異なりますが、土地の所有権移転登記は2.0%、建物を新築したときの所有権保存登記は0.4%とされています。
・印紙税
住宅ローンの契約、新築一戸建ての売買契約書には、印紙税という税金を支払う必要があります。購入する不動産の価格により異なりますが、1000万円~5000万円の不動産売買契約書の場合は1万円。
・仲介手数料
土地や物件を仲介者である不動産業者を通して購入した場合に支払う手数料。一般的には、売買契約時に半額、引き渡し時に半額を支払います。売買価格により上限は異なりますが、売買価格200万円以下の場合は物件価格×5%、売買価格200万円超400万円以下の場合は物件価格×4%+2万円、売買価格400万円超の場合は、物件価格×3%+6万円で計算します。
・固定資産税・都市計画税
毎年1月1日時点の不動産の所有者に対して課せられる税金。市町村が税額を計算し所有者に通知する賦課課税方式の税金です。
不動産の場合は、土地と建物のどちらにも固定資産税がかかります。土地の購入時にかかる税金は、土地の評価額×1/2×3%です。※2024年3月31日までの軽減措置を適用する場合
・上下水道ガス引込費用、水道加入金
水道引き込み工事にかかる費用相場は30~50万円ほどといわれています。また、新しく水道を引くときには水道加入金(水道施設負担金)という費用を負担しなければならない場合もあります。
・地盤補強費
地盤改良が必要な場合に必要となる費用。地盤改良工事は、主に「表層改良工法」と「柱状改良工法」、「鋼管杭工法」の3種類で、価格はそれぞれ異なります。
・地鎮祭にかかる費用
地鎮祭をやるかやらないかは施主の意向によりますが、行った場合にかかるのは、神主への謝礼や儀式で使うお供え物など、総額5~15万円程度といわれています。
◆住宅ローン借り入れ時にかかる諸費用
・融資手数料
住宅ローン借り入れ時、金融機関に対して支払う手数料。3~5万程度、または融資額の1~3%とされています。
・ローン保証料
保証会社に支払う費用。借入額、返済期間によって価格は異なります。
・火災保険料
住宅ローンを組む際、必要になる火災保険に加入するための費用。15~40万円が相場といわれています。
・地震保険料
地震保険に加入するために必要な費用。1,000万円あたり1~5万円が相場とされています。
上記の他にも、引っ越し費用や新たに家財道具が必要な場合はそれらの購入費が必要。負担しなければならない諸費用をきちんと把握し、無理のない資金計画をたてていきましょう。税金の優遇制度をチェックして、しっかりと活用してください。