COLUMN家づくりコラム

ルールにとらわれないインテリア、エクレクティックスタイルとは

イエタッタ編集部
2023.05.05

北欧風や南欧風、ブルックリン、カフェ風、インダストリアルなど、インテリアにもさまざまな流行がありますよね。新たなスタイルが生み出されています。そんな中、近年注目を集めているのがエクレクティックスタイルです。

 

エクレクティックというと、聞きなれない言葉ですが、簡単にいうと異なる要素をミックスした「折衷スタイル」のこと。民族的なボヘミアンスタイルと、ニューヨーク・ソーホーの都会的なテイストを組み合わせたBOHOスタイル、ジャパニーズ(日本)とスカンディナビアン(北欧)のスタイルを組み合わせたジャパンディスタイルなど、最近人気を集めている異なるテイスト同士のミックスさせたインテリアの形式。それらの総称といえます。

また、そういった国や地域ごとの要素だけではなく、ヴィンテージと近代的なもの、上質なものとプチプライスなもの、華やかなものとシンプルなもの、異素材同士など、時代やモノの質の枠を取り払った自由な発想の組み合わせから生まれるのが、エクレクティックスタイルと呼ばれています。

 

とはいえ、自由に組み合わせるといっても、ルールもなく色々なものを詰め込んでしまうとごちゃごちゃ感のあるインテリアに仕上がってしまいます。エクレクティックスタイルを作る上で重要なのは、真逆のものを組み合わせていてもどこかに統一感を持たせていること。

 

・家具や小物などの素材の質感や、デザインを統一する

・全体のトーンを同系色でまとめる、または補色(反対色)でまとめる

・装飾としてのアートで鮮やかな色を取り入れ、他はシンプルにまとめる

・家具や小物を配置するラインをそろえ、全体に規則性を持たせる

 

 

上記のいずれかのポイントを押さえながら、バランスの良いミックススタイルを作っていきましょう。

 

例えば、ヴィンテージとモダンを組み合わせたスタイルであれば、テーブルやチェア、シェルフなどの家具や小物などは自由に古い物と新しい物をミックスさせながら、ブラウンやネイビー、ワインカラーなど落ち着いた色合いで統一。異なる要素を取り入れながら、洗練された雰囲気に仕上がります。

 

また、ヴィンテージスタイルの中でも、最近注目されているのがレトロチャイニーズ。古くは18世紀に西洋で大流行したロココ×シノワズリスタイルなどコントラストの強い雰囲気を目指す人にもおすすめです。そういった場合にも大切なのは、両要素の色のトーンに統一感を持たせること、派手さと質素さのメリハリをつけること。取り入れる物によって、高級感のあるインテリアになったり、遊び心あふれる空間になったりと個性的な住まいが叶います。

 

それぞれの要素のどこかに統一感を持たせることを念頭に考えれば、意外と難しくない折衷スタイル。一つの様式にしばられることなく、好きなスタイルを多様に取り入れられるエクレクティックスタイルで自分らしい住まいを目指してみてくださいね。

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