COLUMN家づくりコラム

床について~無垢材とカラーフローリングどちらがいいのか~

イエタッタ編集部
2021.06.21

無垢材とカラーフローリングって何が違うの?

家づくりで必ず迷うのが床になります。

他にも、挽き板(ひきいた)フローリング、突き板(つきいた)フローリングなどがあります。

それぞれの長所・短所を見てみましょう。

 

 

無垢材とカラーフローリングの違い

無垢材は、木を12mmまたは15mmにスライスし、そのまま床材としたものを指します。

表も裏も、全て本物の木になります。

 

一方、フローリングは一般的に12mmまたは15mmの厚みで作られています。

カラーフローリングは、木を圧着した合板の上に、薄い木や木を模したシートが張られているものになります。

突き板フローリングは0.3mm程度、挽き板フローリング2mm程度の木が張られたものです。

突き板と挽き板の違いは、合板の上に張られた木やシートの厚みの違いということになります。

 

 

無垢材

無垢材は足触りが良く、温かみがあると言われています。

足触り、温かみは樹種に関係し、堅い木から柔らかい木まで様々です。

顕微鏡で見なければわからないレベルの話ですが、

樹種により、木の中に含まれる空気の含有量(木の中の隙間)が違います。

この隙間が多ければ、暖房機器で暖められた空気を多く持つことができるので、温かみを感じます。

また隙間が多ければ、足触りも柔らかくなります。

しかし、傷つきやすいので注意が必要です。

 

逆に堅い木は隙間が少なく、足触りも堅い感触で温かみも少ないが、

しかし傷には強いという長所があります。

 

無垢材といっても、樹種によって特徴、価格が異なるので、手や足で触れてみて決めるのがいいでしょう。

ただし無垢材は、1年を通しての湿度の変化で伸び縮みし、

完成当初よりもフローリング同士の隙間が広くなり、ゴミがたまりやすいといった短所があります。

また、熱の影響を大きく受けるのが苦手なので、床暖房に対応している商品が少ないのも短所です。

伸び縮みによる変化、多少の傷やへこみ、暮らしの中での味と捉えられる人に向いています。

 

 

シート張りカラーフローリング

シート張りカラーフローリングは、合板の上に木を模したシートを張ったものになります。

シートなので、仕上げ面は木ではありません。

無垢とは異なり、木の模様がきれいで安定しているのが特徴です。

どんな色、模様を選んでも、価格的にはリーズナブルなのが嬉しいところ。

湿度変化による材料の伸び縮みが限りなく小さいので、床暖房に向いています。

ただし、薄いシートの下は密実に固められた合板なため、足触りは堅く温かみは感じられません。

 

特殊加工の強いシートとは言え、強い傷によりシートが破れることもあり、

その場合は、下地の合板がむき出しになり、補修は張替えまたは専用クレヨンで塗ることになります。

リーズナブルな価格で、きれいな模様、床暖房向きなのが長所。

温かみの無さ、足触りの堅さ、傷ついた時の補修の難しさが短所になります。

 

 

挽き板フローリング

挽き板フローリングは、合板の上に2mm程度の木が張られたものになります。

張られている木が、突き板よりも厚いと理解しておくのがわかりやすいでしょう。

特徴としては、無垢材とシート張りフローリングのちょうど中位で

シート張りほど足触りが悪くなく、無垢材ほど良くもない。

湿度で伸び縮みする無垢材と違って、下地に合板があるのでそこまで大きく変化はしない。

傷やへこみに対には、シート張りだと対応できないものも、無垢材のようにやすりで削るなどして復旧することができます。

価格も、中間からやや無垢材よりの価格が多いです。

無垢材のデメリットで不安な点がある場合は、挽き板フローリングを選ぶのがいいかもしれません。

 

 

突き板フローリング

突き板フローリングは、合板の上に0.3mm程度の薄い木が張られたものになります。

シート張りと金額の差はそんなになく、見た目は本物の木らしい味わいがあるのが特徴です。

本物の木の部分が非常に薄いため、足触りや温かみ、傷への対処方法は、シート張りとおおきく変わりません。

見た目で、きれいすぎるシートではなく、本物の木の雰囲気を楽しみたいという方に向いています。

 

 

毎日歩く床だからこだわりを

床は、毎日歩きます。

靴下なのか、スリッパなのか、裸足なのかによっても、選ぶ基準は異なってきます。

ラグを敷くのかによっても、選ぶ基準は変わってくると思います。

もちろん、良いものを選べば費用にも影響しますが、

10万円や20万円も出せば選択の幅は広がり、工事全体の割合で考えるとそう大きな価格ではありません。

材料の特徴、温かさ、足触り、傷への耐性、メンテナンス性、価格などを考え、納得のいく選択をして下さい。

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