COLUMN家づくりコラム

近年増加している豪雨や台風。風害・水害に強い家とは④

イエタッタ編集部
2022.08.01

台風や洪水などが住まいに与える被害を抑えるためには、しっかりとした情報収集と対策が重要です。今回は、水害に強い家づくりや、停電などが起きた際もライフラインを確保できる備えなどについてお伝えします。

 

◆水害に強い家とは
国土交通省によると、水害から自宅を守ることを考える際には、急激に被害が大きくなる「床上浸水」を防止することが重要なポイントになるといいます。
過去の水害に関する情報や、行政が発信している住居周辺の水害の可能性に関する情報などを把握したうえで、住まいの床を高くしたり、ピロティー構造にすることによって、水害時の被害が軽減できます。
また、すでに建てられた住宅では、災害時の二階の有効活用や災害用の脱出用として屋根に出口を設けることも有効とされています。

 


◆床下浸水を防ぐ家づくり
家づくりにおける、浸水のリスクを減らす対策にはさまざまなものがあります。

 

・高床…家の基礎を高くする
1階部分をピロティー構造(1階の一部、またはすべてを壁で囲わず柱だけにした空間)にする、鉄筋コンクリート造の基礎を高くするなどして、被害を防ぎます。
・かさ上げ(盛り土)…敷地全体を高くする
敷地全体に盛り土をして地盤を高くする方法。沈下や崩壊を防ぐ対策も必要になりますが、庭などの高さと住まいの高さが平行になるという利点があります。
・塀で囲む…防水性の塀で家を囲む
防水性のある塀などを利用して浸水を防ぐ方法。開口部があれば、堤防として開閉できる防水性の門扉などを取り付けるなどして対策します。
・建物防水…防水性の外壁を設ける
防水塗料を使用したり、1階の外壁を鉄筋コンクリート造にするなど、外壁を防水性を高めることで建物への浸水を防ぎます。


◆太陽光発電や蓄電池で停電に備える
台風などの災害によって、長時間の停電が起きたとき、食事やトイレ、入浴など、暮らしのさまざまな場面で不便が起こります。また、情報収集が困難になったり、季節によっては気温が体調に影響するなど、命に関わる問題が起こることも。
太陽光発電システムや蓄電池などを住まいに導入することで、そんな停電時にもライフラインを確保することができます。太陽光発電システムがあれば、電気事業者の復旧に頼ることなく、自宅で発電した電気を利用することができます。太陽光発電で電気を蓄電池に貯めておけば、陽の出ていない時間帯も電気を使い続けることが可能。太陽光発電システムや蓄電池には、多彩な種類があるので、住まいのある地域やライフスタイル、予算に合わせて、プロに相談しながら検討しましょう。これらの他にも、ブレーカーを1階と上階で分ける、コンセントを高い位置に設ける、室外機の配置を想定水位より高くするなど、ライフラインを守るさまざまな対策があります。家づくりやリフォームを行う際は、多様な角度から防災について考え、建築会社や工務店と相談しながら家族の命を守る災害に強い家づくりを行ってください。

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