COLUMN住まいのコラム

猛暑に備える。住まいの暑さ対策  

イエタッタ編集部
2022.05.09

 

地球環境の変化により、猛暑日が増えているといわれている日本の夏。気象庁のデータによると、全国の主要都市を中心に熱帯夜も年々増加傾向にあるとか。高齢者をはじめ、多くの人が屋内でも熱中症になる危険にさらされる季節です。健康的で快適に過ごすための、家づくりや環境整備が重要に。暑さに強い家とはどんな家でしょうか。

 

◆高気密・高断熱の家は夏も快適

高気密高断熱住宅とは、隙間をなくして断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けにくくした住まいのこと。 夏は涼しく冬は暖かく、室温をキープできるので1年中快適に過ごせます。

「高気密・高断熱」と聞くと、冬は暖かいけれど夏は熱がこもって蒸し風呂状態では?と思う人も多いようです。確かに日光の熱をそのまま受けた室内は熱がこもりますが、冷房機器で室温を一度調節してしまえば、高断熱の住まいは外気温の影響を受けにくいため快適な状態を保つことができます。

 

 

◆夏の暑さを防ぐポイントは、直射日光を遮ること

外部から熱をさえぎる「遮熱」を意識することが、外気温の影響を受けにくい家づくりにつながります。日射熱の影響を抑えるには、以下のような方法があります。

 

・高性能の窓を設置する

夏の暑さをやわらげる大きなポイントは、窓などの開口部だといわれています。特に窓の遮熱性や断熱性を高めることで、室内の温度の上昇を大きく抑えることができます。複層ガラスや樹脂サッシなど、高性能な窓を設置して温度の上昇を防ぎましょう。

 

・深い軒や庇(ひさし)を設ける

太陽が高い位置に来る夏の昼間、最も暑くなるといわれている時間帯は、深い軒があれば日陰が作られ日差しを遮ってくれます。直接日射熱が窓などから入らないことによって、室内の温度の上昇が抑えられます。ただし、朝方の東からの太陽光や夕方の西からの太陽光(西日)は、太陽光は高度が低く、庇・軒等での日射遮蔽は効果は期待できないため、他の工夫が必要です。

 

・日射遮蔽部材部材を活用する

カーテンやブラインド、シェード、障子やすだれなど外付けの「日射遮蔽部材」を設置することによって、日差しが直接窓から入るのを防ぎます。内部の遮蔽部材より、外部の遮蔽部材の方がより効果的。

 

・樹木や芝生など緑を整えて地面からの照り返しを防ぐ

庭の緑を利用して、日差しを遮ったり照り返しの熱を防ぐことも一つの手。樹木や植栽には大きな日射遮蔽効果があるといわれています。水分を蒸発させる蒸散作用を持つ植物は、蒸発の際に周辺の熱を気化熱として奪うので、温度を下げるので体感的にも涼しくなるのです。

 

暑い夏を快適に過ごすには、高性能な家づくりが欠かせません。効率よく室内を適温にキープできるということは、通常よりも冷暖房機器にかかるコストを抑えられるというメリットもあります。次回は、熱を外に逃がす「通風」システムなどについてお伝えします。

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