注文住宅で災害に強い家を建てよう|大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の注文住宅ならイエタッタ
2024.05.15
2024.05.15
目次

日本は自然災害が多い国として知られています。
しかし、実際にどのような災害リスクがあるのでしょうか。
ここでは、住宅を建てるうえで知っておきたい災害への備え方を紹介しています。
どのような災害があるのか知識を深めるとともに、災害が起きた後も生き抜く方法を知っておくことが重要です。
災害に強い家づくりのため、知っておきたい幅広い情報を紹介します。
・エコキュートを導入して非常時でも水に困らないように対策しよう
・災害に耐える家づくりも重要だがそのあとの暮らしも守れる家にしたい
・大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

地震に強い家にするためには、土地と建物の選び方が重要です。建物を支える土地と、建物の耐震性を高めるコツを紹介します。
地震に強い家にするためには、まずは地盤の強さが重要です。地盤が強い土地とは、土が十分固まっている土地のことをいいます。
なぜ、土の硬さが重要なのかというと、柔らかい土地では地震の際に地盤沈下する恐れがあるからです。軟弱な土地は、宅地造成で十分土が固まっていない場合や、低地で周囲から水が集まりやすいケースが当てはまります。
軟弱な土地に住宅を建てると、地震の際に建物が不同沈下して倒壊する恐れがあり、注意が必要です。
実際に、1995年の阪神・淡路大震災では建物の倒壊による圧死が83.3%を占めていたことが判明しています。そのため、命を守るための家は、地盤の強い土地に建てることが重要です。
地盤の強さは、自治体で公開しているので確認してみてください。インターネットでも調べられるハザードマップの他に、役所で閲覧できるボーリングデータも役立ちます。
地震に強い家にするためには、「耐震性」と「制震性」の2つの要素が重要です。
耐震性とは、どのくらいの震度で耐えられるかの能力のことです。最高ランクは「耐震等級3」で、2016年の熊本地震では耐震等級3の住宅は、被害がなかったか、あっても軽微であったことが判明しています。
また、制震性とは、要するに地震が繰り返された際に耐えられる能力のことです。地震の揺れを吸収する装置が備えられており、大地震が繰り返されても建物の被害を最小限に食い止めることができます。

オーバーハングとは、2階部分が張り出している形状のことです。たとえば、狭い土地に家を建てる際に、2階部分の下を玄関や駐車場などとして利用する場合に採用されます。
オーバーハングの2階部分の下は空間となっており、柱や壁がない構造です。建物は真四角のようなシンプルな形ほど耐震性が高まるのですが、オーバーハンクは2階部分を支える柱や壁がないため、耐震性が落ちるデメリットがあります。
どうしてもオーバーハングが必要になる住宅では、1階部分の柱を鉄骨造にして、屋根をガルバリウムなどの軽量タイプにすると良いでしょう。鉄骨造はコストがかかりやすいため、予算オーバーに注意してください。

地震の際の二次被害として火災が起きる恐れがあることや、火の不始末でも火災が起きるリスクがあるため、火災から身を守る家を建てるようにしましょう。耐火性で注意したい、「省令準耐火構造」について詳しく解説します。
火災に強いかどうかの基準は、木造か鉄骨造かでは判断できません。確かに、木造は鉄骨造に比べて燃えやすい性質があります。しかし、住宅に使われる厚みのある木材は、表面が炭化しても内部まで燃えるまで時間がかかるため、構造自体の強度はすぐに低下しません。
一方で、鉄骨造は熱で変形しやすい性質があります。ただし、鉄骨はコンクリートで覆われており、すぐに鉄骨まで熱が伝わるわけではありません。
結局、木造なのか鉄骨造なのかで、火災に強いかどうかは判断できないということです。火災に強いかどうかの基準は、「省令準耐火構造」で判断する必要があります。
「省令準耐火構造」とは、建物の火災を防ぐ防火性能のことです。基準は住宅金融支援機構が決めており、火災が発生した際に周りに広がらない構造となっている必要があります。
・隣家から火をもらわない壁や屋根材の使用
・火災が起きた部屋から一定時間火を出さない
・他の部屋へ一定時間火を広げない
隣家から火をもらわないため、壁には防火サイディングなどを採用し、屋根も不燃材料を用いる必要があります。部屋から火を出さずに燃え広がらない工夫としては、壁に耐火性のある石膏ボードを用い、接合部分にファイヤーストップ材を使います。
火災を防ぐ家にするときは、FPウレタン断熱パネルを採用しましょう。FPウレタン断熱パネルは、木枠内にウレタンを充填しており隙間がない形状のため、断熱性や気密性を高めながら、炎が燃え広がらない構造となっています。また、ウレタン自体も燃え広がらない素材のため、住宅の耐火性能を上げるのに役立ちます。

災害から守る家にするためには、水害対策も欠かせません。
津波による被害だけでなく、台風やゲリラ豪雨にも備えることができる対策を紹介します。
海や河川の近くに家を建てると、水害に遭う可能性が高くなります。高い防波堤があれば高潮や氾濫の危険性は少なくなりますが、過去の被害状況も確認したうえで土地を選ぶようにしましょう。また、水の近くは地盤が緩い可能性もあるため注意が必要です。
住宅を建てる前に盛土で土地を高くしておくと、水の浸入を防ぎやすくなります。ただし、盛土が崩れる恐れがあるため注意が必要です。高さ制限があると盛土できない場合もあるので、事前に調べておきましょう。
防水性のある高い塀で住宅を囲うと、水害の被害を抑えることができます。ただし、門が開いていると水の浸入は食い止められません。また、敷地内に雨が溜まった際に排水する工夫が必要です。
外壁や、玄関・窓に防水性の高い素材を用いる方法があります。高さ制限の影響を受けず、高い塀のように日当たりが悪くなる問題がありません。ただし、定期的なメンテナンスが必要なため、ランニングコストも考慮しましょう。
水害に強い家として売り出しているメーカーを選ぶ方法があります。たとえば、一条工務店は、国内で水害に耐える住まいを最初に開発したメーカーです。床下から水が浸入しない構造を採用し、防水性の高い壁材や、隙間のない玄関ドア、水を浸入させない樹脂サッシ、排水管からの水の逆流を防ぐ工夫があります。さらにエコキュートの水没対策や、家が流されない浮力対策もあり、実大浸水実験を映像で見ることが可能です。

災害が起きると、ライフラインがストップしてしまう可能性があります。
しかし、家庭に太陽光発電と蓄電池があれば電気が使えるため、災害に備えて設置を考慮しておくと良いでしょう。
太陽光発電のみだと太陽光がある時間帯しか電気を使えませんが、蓄電池に電気を溜めておけば夜間も電気が使えます。電気があれば災害の情報収集や、家族との連絡を取る携帯電話の充電もできるでしょう。また、冷蔵庫で食材を冷やすことも、冷暖房で気温の変化に対応することも可能です。
ただし、停電時に電気を使うには、自立運転コンセントの設置が必要になる場合があります。
災害時にどの家電を使いたいのか考えながら、自立運転コンセントを設置する場所を考えてください。
蓄電池の容量によって、電気が使える時間が変わります。
5.6kWhの容量の蓄電池の場合は、連続使用で4時間30分程度です。冷蔵庫や照明など、必要最低限の電気を使いたいときにおすすめです。
また、9.8kWhの容量の蓄電池を選ぶと、8時間30分は使えるため、調理器具の使用もできます。14.8kWhの容量の蓄電池では13時間程度の使用が可能で、200V出力対応のものならIHクッキングヒーターや大容量エアコンも使用可能です。

【出典:Panasonic】
災害時でも、お湯が出る環境が重要です。長期間入浴ができなくなる可能性も考慮して、エコキュートの導入を検討しましょう。
エコキュートは、大気中の熱を利用して水を温めるヒートポンプ技術を採用した電気温水器のことです。電気代が安い夜間にお湯を沸かすため電気代節約に役立ちます。さらに、断水時でもタンクにお湯が溜まっていればお湯を使うことが可能です。
ただし、お湯の量には限りがあります。また、水道水に含まれる不純物がタンクの下に沈殿している可能性があるため、お湯は飲料水としては向いていませんが、生活用水としては使用可能です。
給湯器がガスの場合は、ガスの供給が止まるとお湯は使えなくなります。都市ガスを供給する管は地中に埋まっており、電気の復旧と比べて日数がかかる可能性があるため注意が必要です。
一方で、エコキュートなら電気で稼働できます。電線は屋外にあるため、ガス管の復旧と比べて時間がかからないと言われています。
確かに、ガス給湯器や石油給湯器と比べて、エコキュートは初期費用が高くなります。しかし、日々の電気代が安くなり、災害時にお湯が使える可能性を考慮すると、エコキュートを設置するメリットがあるでしょう。

家を建てたら、その後30年など長期的に住むことが考えられます。そのため、家を建てるときの災害対策だけでなく、長期的な目線で災害に強い家にするようにしましょう。
災害は、いつどこで発生するかわかりません。地震大国の日本ではどの地域でも地震リスクがありますし、近年では水害の被害も見逃せないでしょう。また、火災は誰にでもリスクがあるため、火災に備える家づくりも重要です。
災害が起きた後も暮らせる家を建てるため、地震・水害・火災の3つの対策と、災害が起きても安心して暮らせる対策を心がけるようにしてください。
【基本情報】
本体価格 1,500万円~1,999万円
坪単価 52万円~69万円
延床面積 95.22㎡/28.8坪
【LDK】

【和室】

この家は、雑貨屋めぐりが趣味のご夫婦の夢を形にした住まいで、断熱性と耐震性に優れた設計が特徴です。ご主人の性能重視の要望に応えつつ、センスを取り入れたインテリアで、ナチュラルかつ洗練された空間を実現しています。リビングには和室が設けられ、畳の上でリラックスできる心地よいコーナーがあります。耐震性にも配慮されたこの家は、美しさと機能性を兼ね備えた安心して暮らせる空間です。
【基本情報】
施工事例:吹抜けに映えるアイアンのスリット階段が住まいの顔、耐震性能抜群の家
本体価格 2,500万円~2,999万円
坪単価 78万円~94万円
延床面積 104.88㎡/31.7坪
【LDK】

【外観】

この家はテクノストラクチャー工法を採用しており、その強靭な構造体により耐震等級3の高い耐震性を実現しています。吹抜けのあるリビングは、開放感がありながらも、壁2面の大きな窓が光と風を取り込むことで、快適な居住空間を提供します。アイアンのスリット階段が特徴的なデザイン要素として機能しつつ、全体的に耐久性と安全性を考慮した建築が施されています。家族の成長と共に長く住み継げるように、安心と快適性を兼ね備えた住まいです。
【基本情報】
施工事例:開放感のある広々としたLDK。災害に強く時短動線の家@花博第二展示場
【LDK】

【外観】

この家は広々としたLDKと大きな窓が特徴で、子どもの成長を見守る効率的な動線が整っています。家事の時短を考えた設計により、趣味や家族時間を大切にすることができます。また、耐震性に優れた構造で災害に強く、エネルギー効率の高い設計により光熱費も節約可能です。
ここまで災害に強い家づくりのポイントを各災害や、災害の後も暮らすという観点などから紹介してきました。ぜひこの記事を参考に、災害でも耐えられる住宅を作ってください。
イエタッタでは施工事例800件以上、モデルハウス、住宅イベント、土地や建売情報、リフォーム情報も多数掲載!
大阪・京都・奈良・兵庫・和歌山で災害に強い注文住宅を建てるお手伝いをさせていただきます。