大阪でも重要な相当隙間面積『C値』について勉強をしました!
岡本工務店(アールプラスハウス大阪)の松村です。
皆さんと共に「大阪で注文住宅を建てるために本当に必要な知識」を学んでいくブログを書いています。
2020年頃から大阪の住宅会社でも頻繁に「気密」「C値」といった言葉を伝える会社が増えてきました。
すごく重要そうだけど、一体何を押さえておけばいいのか?
多くのお客様からそんな質問を貰うことが多くあります。
今回のブログでは、C値は私たちの住宅においてどのような意味があり、
一番重要な私たちの生活がどう変わるのかをお伝えしたいと思います。
まとめ
・C値は家に空いてしまっている隙間具合を確認できる数値
・計算値では無く、実測値のため高気密の施工に慣れていることが重要
・古い国の基準は当てにならない、C値=5㎠/㎡では、一部屋ごとにはがきの大きさの穴がある。(理論値)
・住宅会社には、C値の値を聞くようにしよう
C値=相当隙間面積は家の隙間の量を表す指標
なぜC値が悪いといけないのか?
数値は1㎡あたりに存在する隙間の面積を示す数値と言われており、家に隙間があればそこから隙間風が入って来て壁内結露を起こしカビの原因となります。
さらにエアコンを稼働させていても隙間から風が抜けて室内が快適な温度にならなかったり、換気をして取入れた新鮮な空気が給気口近くの隙間から漏れてしまう「ショートサーキット」という現象が起こってしまいます。
→引用元:https://www.fukuoka-k.jp/feature/airtight
具体的に目指すべき大阪でのC値の数値目標
1999年に国が基準として決めた数値は、北海道・東北の一部地域で2.0、その為の地域では5.0とされていましたが現在の省エネ法により気密性についての項目は削除されている為
現在日本の住宅でC値の基準の数値は設定されていません。
ですが気密性能を謳っている多くの建築会社は、C値1.0以下を目指していますが、
旧来的な日本家屋の平均C値は10㎠で現在の大壁+石膏ボードの木造住宅だと2~2.5㎠付近といわれています。
→引用元:https://www.logoshome.jp/wp/blog/house-performance/%e3%81%8a%e5%ae%b6%e3%81%ae%e6%80%a7%e8%83%bd%e3%82%92%e7%a4%ba%e3%81%99%e3%80%8cua%e5%80%a4%e3%83%bbc%e5%80%a4%e3%83%bbq%e5%80%a4%e3%80%8d%e3%82%92%e5%be%b9%e5%ba%95%e8%a7%a3%e8%aa%ac%ef%bc%81/
机上の空論ではC値は高められない!施工(工事)のレベルが重要です
数値を出すには計算だけでは表すことができません。
測定方法は、家の骨組みが完了した後専門の機械を使用し試験を行います。
試験方法は建物内の空気を抜いていき、もし隙間が小さければ外から入ってくる空気の量が少ないので、室内の気圧が下がっていきます。
そして建物内から外部に流れた空気量を床面積で割って数値を出します。
この数値が小さいほど高い気密性をもつ建物となります。
具体的にC値が悪化するとどれだけの「穴」が部屋に空いてしまうのかを確認しよう。
明確な数値が設定されていなければ何を基準にしたらいいのでしょうか。
C値は低ければ低いほど良いもので極端な話でいけば、C値=0が理想ですが、
どれだけ性能の高い部材を使用しても現在の技術では叶えることはとても厳しいことです。
5.0(C値)×100㎡(延床面積)=はがき3.3枚相当の隙間
昔の住宅に比べればまだましレベル
2.0(C値)×100㎡(延床面積)=はがき1.3枚相当の隙間
1999年の国の基準の高レベルをクリア
1.0(C値)×100㎡(延床面積)=はがき0.6枚相当の隙間
現在多くの建設会社の目標レベルをクリア
0.5(C値)×100㎡(延床面積)=はがき0.3枚相当の隙間
具体的に気密性が高い家を手に入れるためには実績確認しかない。
そして自分の家でも気密測定
今後マイホームを検討さる方は担当の営業マンに「C値はいくらですか?」「気密測定は行っていますか?」と聞いてみてください。
しっかりとした数値が答えられ「全棟気密測定」を行っている住宅会社であれば信用できます!
中には「オプションで気密測定を行えます」と答える住宅会社もあります。
気密測定が当たり前でC値1㎠/㎡以下の住宅でないとどれだけ性能が高い良いエアコンを使用しても家に隙間があれば稼働しすぎてエアコン代がかかっていく一方です。
最後に
先日僕も高気密高断熱住宅に行きましたがその日は2月で雪も降っていて近くに大きな川もある家だったので風も強くとても寒い日でした。
その家はC値0.45㎠/㎡のお家で実際に中に入ると玄関からとても暖かく寒がりの僕でもすぐに上着を脱ぎたくなるぐらいでした。
エアコンは14畳用の物を20℃で使用していましたがそれ1台で2階の寝室もとても暖かかったです。
それ以外にも工事中の物件に行った時でも気密がしっかりできていれば完成していなくても汗をかくほど暖かくなるぐらいです。
それまでは廊下やトイレなどは寒くて当たり前、各居室に1台ずつのエアコンが必要だと思っていましたが実際に体感すると考えが大きく変わり、気密の重要性を体感することができてとてもよかったです。
私たち岡本工務店(アールプラスハウス大阪中央)では、創業115年来建築を通して
笑顔をつくってきました。
その思いを胸にこれからも皆さんが家作りする上で重要な知識を中立的に情報提供
していくことをお約束します。