COLUMN家づくりコラム
寒い季節に活躍!床暖房のメリット・デメリット②
足元をじんわりと温め、素足で過ごす心地良さが感じられる床暖房。床を温めることで生まれる熱伝導や輻射熱を利用した暖房器機で、空気を汚したり乾燥させたりすることがないので、体に優しい暖房の方法だといわれています。どんなメリットやデメリットがあるかご紹介。新築の際の暖房機器について考えている方、リフォームで床暖房を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
床暖房のメリット
・温風を出さないのでホコリや塵が舞い上がらない。室内の空気を攪拌することがないので、ウイルスなども広がりにくい。稼働音がない
・燃焼による加温ではない、または燃焼装置がある場合は室外に設置するため安全性が高い。同様の理由により、室内が乾燥することがない
・頭を冷やし、足元を温める頭寒足熱効果がある。足が温まること体全体の血流がよくなり、温風で頭を直接温めることがないので、温かさを感じつつものぼせたようになることがない。自律神経の働きを調整する効果もあるとか
床暖房のデメリット
・エアコンやストーブ、ヒーターなどに比べ、機器や設置にかかる初期費用が高くなる
・他の暖房機器に比べてランニングコストが高くなる場合がある
・全体が快適な温度まで温まるまで時間がかかる場合がある
・電気式は半永久的に使用できるものの、温水式の寿命は約30年。温水を作る給湯器などが10~15年ほどで故障してしまうことも多いとか。また、熱源機や温水パイプの修理、不凍液の交換などメンテナンス費がかかる
コストに関わるデメリットが多いようですが、心身にやさしい影響をもたらす床暖房。暖房方式やグレード選び、最新のシステムの導入など、しっかりと吟味して検討してみてください。
リフォームにより、建築後の家に後から設置することも可能。
ただし、マンションの場合は規約によって床の張替などができない場合もあるので確認を。また、電気式の床暖房を設置する場合は十分な電気容量、屋外に熱源となる器機を設置できるかどうかについてなど、事前に確認しておきましょう。
リフォームで床暖房をつける場合、工法としては直張り、または張り替えから選択することになります。直張りはある床の上に床暖房を設置するやり方。シンプルな方法ではありますが、他室に比べて床が高くなってしまうというデメリットがあります。
張り替えは、床をはがして暖房機器を設置。コストは直張りに比べて上がりますが、美しい仕上がりが叶います。