COLUMN家づくりコラム

土地から考える間取りの作り方

イエタッタ編集部
2021.06.18

気に入った土地が見つかれば、次はどんな間取りにするかプランを考えます。
プランを考える際、間取りと土地の相性は非常に重要です。
この相性を高められるのが、注文住宅の醍醐味です。
それでは、間取りの作り方を見ていきましょう。

 


1.南側はどこか


方位は、間取りを考える基本です。
まずは、最も陽が当たる南側がどこか確認しましょう。
南側は、一日で最も長く陽が当たるので、そこに大きな窓が設けられるLDKを配置するのが基本です。
もし南側が道路であれば、玄関も南側になり、面する面積が小さくなます。
また、南側が道路だったり、建物が近接している場合は、プライバシーの配慮が必要になります。
せっかく大きな窓を設けても、外からの視線が気になってカーテンやシャッターを閉めっぱなしにするのではもったいない事になります。
しかし、これは本当によくある話なので、気を付けましょう。
外からの視線を避ける塀を設けたり、窓の高さを高い位置にし、視線が入りにくいように対策すれば問題ありません。
他にも、東側の朝陽をどう取り込むか、西側の夕陽をどう緩和させるかも検討が必要になります。

 


2.近隣の建物の高さ


陽の光を取り込もうと窓を設けても、近隣の建物が高ければ、陽が入ってきません。
理科の授業で習いましたが、
夏は太陽の高度が高く、冬は低くなります。
夏の直射日光は、部屋を暑くするので庇(ひさし:小さな屋根)等で避けた方がいいです。
逆に冬の直射日光は、部屋を暖めてくれるので積極的に取り込むべきです。
そこで影響するのが、近隣の建物の高さになります。
あまりに高い建物だと、ずっと影になり真っ暗になります。
窓の位置を高くするか、隣家との距離を取れば陽の光は入ってきやすくなります。
街中で隣家が迫っており、1階のLDKに光が入らない場合は、吹抜けの高い位置の窓や屋根につける天窓を利用しましょう。
但し気を付けなければいけないのは、南側に窓があるだけでは明るくないという事です。
本当にその窓が陽の光を取り込むのに有効か、住宅会社に質問しましょう。

 


3.近隣の建物の窓の位置


近隣の建物の窓の位置は、プライバシーの観点で配慮が必要になります。
窓の位置によって、見えたり・見られることになります。
また、1階同士だけではなく、近隣の2階の窓も要注意です。
2階からの見下ろす視線を忘れがちなので、しっかりと確認しましょう。
相手側もこちらも見たくて見ているわけではないですが、
事故的に目が合ったりすると、ご近所間で気まずくなることもあります。
対策として、塀を設けたり、位置を工夫したり、型ガラスと呼ばれる不透明なものにすることがあります。
しっかりと周囲を見て、双方のプライバシーに配慮された窓の位置になっているか確認しましょう。

窓は、カーテンを閉めっぱなしにしておくものではありません。
光や風を通し、視線が抜けることで開放感を感じられ、生活を豊かにするものです。

 


有効な計画ができるよう、いい住まいのプランを練りましょう。

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