COLUMN家づくりコラム

建築条件付き土地とは

イエタッタ編集部
2021.06.24

土地を探している時に目にすることがある「建築条件付き土地」は、どのようなものかご存知でしょうか。

今回は、建築条件付き土地についてのメリットやデメリットをご紹介します

 

 

建築条件付き土地とは

建築条件付き土地は、「建築する為の条件がついた土地」になり、具体的には、売主が買主に対して「指定した建築会社で」「決められた期間内に」「住宅を建築すること」という条件を付けた土地のことになります。

ほとんどの場合、土地の売主と建築会社の間には、親会社と子会社といった関係性があり、中には売主が自社で保有している土地を建築条件付きで売るケースもあります。

土地の売主と建築会社との間に一切利害関係がないのであれば建築会社を指定する意味は薄いため、売主と建築会社にはなんらかの関係があると考えてよいかもしれません。

 

 

〈メリット〉

・建売住宅に比べて間取りや仕様を変更でき自由度が高い

間取りを変更したり、キッチンや内装などのグレードを変えたりすることで、希望の住まいとすることが可能となります。これが建築条件付き土地の最大のメリットだと言えます。

例えば、自由設計を売りにした建築条件付き土地は、建築会社の指定はありますが、間取りの指定はありません。そのため、建売住宅とは違って、家族構成や生活スタイルに合わせて間取りをある程度自由に作ることができます。ただし、特殊な部材が使えない、注文住宅のようなデザイン性の高い住宅は建てられないということもあります。あくまでも、指定されている建設会社が対応できる範囲内での設計ということになります。

 

・建築条件付きでない土地に比べて、土地が割安な場合がある

通常の土地の売買では、土地を売ることで一利益を出す必要があります。しかし、建築条件付き土地は、家を建てることによって得られる利益がそれに上乗せされるため、一般的な土地を買うよりも安価で購入できる場合があります。土地と建物をバラバラに購入した場合、それぞれの業者の利益が発生します。しかし、これが同一業者(もしくは関連会社)であれば、「土地と建物を合わせた売却額で利益が出せればいい」という考え方になる場合があり割安になっている場合があります。

 

 

〈デメリット〉

建築条件付き土地の大事な注意点として、「注文住宅のように、自由に家を建てられるわけではない」という点があります。

建築条件付き土地では、指定の建設会社によって設計、施工が行われるため、「この設計士に依頼したい」というのは出来ません。

内外装についても、基本の部材の中から選ぶ形がほとんどになり、すべてを自由に決められるのではなく、「標準仕様の中から好きなものを選べる」という程度だと考えておいた方がよいでしょう。ただし、「部屋数を多く作りたい」「収納を増やしたい」「和室が欲しい」など、一般的な間取りの要望に関してはある程度希望に沿った設計が建築会社によっては可能です。

なお、建築条件付きの条件のひとつである、「決められた期間内」は、多くの場合、土地の契約から3カ月以内に設計を決定する必要があるため、じっくり間取りを検討したい場合は、時間が足りない可能性があります。

 

建築条件付き土地には、このようにデメリットも存在していますが、

自身の希望のと照らし合わせ、建築条件付き土地についても、一度考えてみてはいかがでしょうか。

住宅マッチ診断 診断スタート

住宅マッチ診断 診断スタート

記事一覧に戻る