実例紹介『いろんな場所で場面が展開する豊かな家』
2023-03-09
しかし現地調査を行うとそこは東に畑と貯水池、
南には中学校と畑が広がる豊かな土地なので一安心しました。
南側の道は建築基準法上で道路とみなされておらず、
東や南側の畑に建築するにはその地域での開発申請が必要なため、
一定期間(もしくは恒久的に)建築が建てられないことがわかりました。
そこでプランとしては南と東に開き、
北と西に対しては閉じる計画としました。
1階の土間は敷地のL型を反転した逆L型の”とおり土間”とし、
天井には2階につながるスリットを設けました。
2階のダイニング、リビング、和室はレベルに変化を与え、
天井の勾配もそれらの空間を効果的につなぐ事ができました。
家族の様々な距離感に呼応するかのように、
いろんな場所でいろんな場面が展開する
豊かな空間となるように努めました。