COLUMN家づくりコラム

本場・北欧のクリスマスインテリア

イエタッタ編集部
2021.12.23

12月、クリスマス間近。古くからの由緒正しいお祭りとしてのクリスマスが色濃く残る、北欧のクリスマスに着目。他のヨーロッパの地域やアメリカとはまた異なる過ごし方があるそう。クリスマスツリーはどんな飾り付けをするのが主流かを紹介します。

 

 

北欧のクリスマス=「ユール(冬至祭)」

北欧の人々にとって、クリスマスの原型となっているのが、冬至の頃に開催されるお祭り・ユール。古代ヨーロッパのゲルマン民族、ヴァイキングのお祭りだったといいます。北極圏の国では、冬至前後は日中でも陽が沈んだ極夜が続くので、冬至の日に太陽が昇ることをお祝いしたのです。

祭りでは、「ユール・ログ」という木を燃やし、宴会をします。ユール・ログの儀式そのものは失われていますが、クリスマスにおなじみのケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」は、このユール・ログを模していて、伝統の名残が残されています。

キリスト教が登場してからは、クリスマスと融合されましたが、北欧の人々は未だクリスマスのことをユールと呼ぶそう。

 

 

北欧の住まいの、伝統的なクリスマスインテリアといえば、ヒンメリという飾り。天井から吊るす藁でできた、幾何学的なモビールです。これはフィンランドの伝統的な飾りで、太陽と豊穣がイメージされていて「光のモビール」とも呼ばれます。また、北欧神話に登場するヤギ「ユール・ゴート」のわら細工の飾りも。

 

 

また、サンタクロースの手伝いをするという「ニッセ」や「トムテ」、「トントゥ」と呼ばれる小人のマスコットを飾る家も。その呼び名は、国によって異なるとか。

 

 

森林の多い北欧地域では、本物の木をクリスマスツリーとして家の中で飾ることが多いといいます。実際にモミの木のある森林に出向いて切り出すか、市場で購入するそう。飾り付けは、シンプルで温かみのあるオーナメントなどが主流。ジンジャークッキーやジンジャーブレッドを飾り付けることもあります。ジンジャークッキーやブレッドは、家族の無病息災の祈りをこめ、病気の予防のために作って飾られると言われています。

クリスマスツリーは、多くは暖炉のそばに、クリスマスプレゼントと一緒に飾られます。その他の飾り付けとしては、クリスマスをイメージしたキルトやファブリックを壁に飾ったり、キャンドルを置いたり。キャンドルは家の中はもちろん、ゲストを自然な炎の光で温かく出迎えられるようにと、玄関にも美しく飾られます。

キャンドルは、クリスマスをまちわびて灯し、徐々に短くなっていく様子を見てカウントダウンをするアドベントキャンドルなどもあり、多くの家庭で親しまれています。

 

クリスマスは家の中で過ごすことの多い北欧地域の人たちは、お祝いムードを高めながらも、自然や伝統を大切にしながら、ゆったりと心地良く過ごせるインテリアにこだわってクリスマスの飾り付けをしています。おうちで過ごすクリスマス、北欧のエッセンスをぜひ取り入れてみませんか。

 

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