COLUMN家づくりコラム

「ヒュッゲ」って?北欧流の幸せな暮らし方とは

イエタッタ編集部
2021.12.27

最近よく耳にするようになった「ヒュッゲ」(Hygge)という言葉。デンマーク語で「居心地の良い時間、空間」「家族の時間を楽しむ極意」などを表しており、デンマークを中心とした北欧圏の人々が大切にしている概念です。近年世界中でヒュッゲを実践する人が増えています。

家族や人と触れ合う時間の中で、リラックスしながら幸せを感じるという価値観のこと。

厳しい冬が長く続くにも関わらず、世界でも幸福度の高い国として知られるデンマークをはじめとした北欧諸国。このヒュッゲの概念に幸せの秘密があるのかもしれません。

 

 

ヒュッゲを取り入れた暮らし方とは?

 

デンマークでは、「地域暖房」というシステムが100年以上も前から取り入れられています。首都コペンハーゲンでは98%以上のエリアで普及されているとか。

地域暖房とは、各家庭それぞれが冷暖房システムを持つのではなく、地域ごとにパイプを通じて温水が送られる仕組みのこと。住まいの各部屋に置かれたパネルヒーターが、建物全体を温め、家のどこにいても快適性が保たれます。地域別の細やかな調査をもとに温水の供給されるので、エネルギーのロスを減らすことができ、環境保全にも繋がります。

日本での暮らしでは、このような国全体を上げた設備を入れることは難しいですが、北欧で主流のパネルヒーターによる暖房を取り入れることは可能。

温められたオイルや水の循環によって、放射状に輻射熱が生まれ、部屋全体を効率よく温めることができます。風を生まないヒーターなので、ホコリなどが舞い上がることがなく、空気がクリーンに保たれて快適です。動作音も少なく、環境にもやさしいといわれています。

 

ヒュッゲを実践するには、北欧らしいインテリアを取り入れるのもおすすめ。北欧の癒やしを感じるインテリアといえば、デザイン性と機能性の高い家具ではないでしょうか。木の質感を大切にした、やさしい色合いの家具が癒やしの空間を作り出してくれます。年月を重ねれば重ねるほど、味わいが出てくるのも魅力。長く使えるお気に入りの家具で、ゆったりとした時間を過ごしましょう。自分に合った良いものを、長く大切に使うことがヒュッゲという価値観につながります。

 

 

デンマークの人々にとってヒュッゲに欠かせないのが、キャンドル。デンマーク人が消費するキャンドルの量は、1人あたり年間6キロといわれています。食卓にいくつも並べたり、読書やティータイムなど、リラックスタイムのお供にしたり、暮らしの身近にあるもの。実際に、キャンドルの炎の不規則なゆらぎは、自律神経に作用して精神が安定するといわれています。キャンドルのささやかで温かな炎を見つめる時間が、幸福感を生み出す秘訣なのかもしれませんね。

 

 

流行りの物や新しい物に、たくさんのモノに囲まれずとも、シンプルでありながら快適な環境を作ることで、幸せな時間を過ごせることを教えてくれるヒュッゲ。家族でも、お一人様でも、ゆったりと過ごすことを目指して家づくりをすれば、心を豊かにできるはず。あなたの暮らしにもヒュッゲを取り入れてみませんか。

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