COLUMN家づくりコラム

抜群の開放感!吹き抜けのメリット・デメリット  

イエタッタ編集部
2022.02.03

空間をぜいたくに活用し、開放感を生み出す吹き抜け。明るくおしゃれなデザインに憧れている人も多いのでは。吹き抜けの住まいの魅力や、空調などに関するメリット・デメリット、またその解決方法などについてご紹介します。

 

吹き抜けとは?

2階以上の階層をまたがるようにして設けられる空間のこと。下階の天井、上階の床を作らず、最上階まで連続する間取りを指します。

 

 

◆吹き抜けのメリット

 

・開放的な空間

1階から上階へ視線が抜けるので、開放感抜群。狭小地の住まいにおいても、圧迫感がなく心地良さが感じられます。

 

・高いデザイン性

開放感のある空間を作ることで、余白が生まれることでおしゃれな住まいに。壁や天井に窓を設けることで、外の景色を絵画のように切り取ることも可能。吹き抜けならではの、デザイン性の高い照明なども選ぶことができます。

 

・採光に優れ、明るい

たいていの場合は、吹き抜けの上階部分に窓を設けるので、陽の光を取り込みやすく、住まい全体が明るくなります。狭小地や住宅密集地でも、部屋の奥まで効率的に自然光を取り入れることが可能です。

 

・風通しが良く快適

1階から上階へ風が縦方向に流れる、立体通風が取り入れられます。自然な風を効率的に屋内に入れることができるので、快適で省エネにもつながります。

 

・家族間のコミュニケーションが取りやすい

吹き抜けにより全体につながりを持たせた住まいは、家族同士のコミュニケーションが取りやすいのが魅力。一体感のある家で、どこにいても家族の気配を感じることができ、子どもが上階にいる場合にも声かけが容易です。

 

 

◆吹き抜けのデメリット

 

・上階の部屋数や収納スペースが限られる

上階の床面積が少なくなるため、部屋数が限られてしまいます。ライフスタイルや将来のイメージと合わせて、吹き抜けを作った上で確保できるスペースで十分かどうか吟味する必要があります。

 

・冷暖房の効率が下がる

空間が広くなる分、冷暖房機器を使う場合は通常より効率が悪くなり、その分光熱費も高くなります。夏場は1階部分の冷房の効きにはあまり影響はありませんが、上階部分に熱がこもりがち。冬場は1階で暖めた空気が上に移動するため、暖房効率が低下します。

対策としては、空気を動かすシーリングファンやサーキュレーターを活用する、吹き抜けの窓部分にスクリーンやカーテンをつけ、夏の太陽熱を遮るなどの方法があります。冬場は床暖房やエアコンを併用するという対策も。

 

・においや音が家全体に伝わりやすい

家族の様子や声が伝わりやすいのはメリットでもありますが、生活音が気になる人にはデメリットでもあります。また、キッチンからの料理のにおいなども広がりやすいことも。においに関しては、吹き抜け部分に窓や換気扇を設けることで軽減することが可能です。

 

・特別なメンテナンスが必要

吹き抜け部分に窓があったり、シーリングファンをつけている場合は、高所での掃除になるので負担になります。また、照明器具を付けている場合も、電球の交換時などの作業が困難です。オーナー自身で対処するには危険があること、専門業者に依頼するなど、通常ではないような出費があるのがデメリットといえます。

 

・耐震強度が下がる場合がある

住まいは、一般的に壁が多いほど頑丈になるといわれています。そのため、吹き抜けを作ることで壁や柱が少なくなったり、窓を大きく設ける場合は、耐震性が下がる場合が。吹き抜けのある家、かつ耐震強度を上げたいというときは、柱や梁を活かしたデザインにするなど、間取りや構造次第で対策できるので、ビルダーと相談してみましょう。

 

 

開放的な吹き抜けがあることで、魅力を増す住まい。設けた後で後悔しないためにも、メリットだけでなく暮らしていく上でのデメリットもしっかりと把握し、ビルダーと対策を相談しながら家づくりを進めてくださいね。

 

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