COLUMN家づくりコラム

用途地域って何?

イエタッタ編集部
2021.06.16

土地の不動産情報に「用途地域」というものが記載されているのを見たことがあると思います。
今回は、その用途地域が表すことについて解説します。


1.用途地域って何


用途地域とは、都市計画法で定められた地域地区のことです。
それに連動する形で、建築基準法で容積率、建ぺい率が定められています。
容積率は、敷地に対してどこまでの床面積をつくれるかという基準です。
建ぺい率は、空から見たときの敷地に対してどれだけ建物が占められるかの基準になります。
算定式は以下になります。

 

容 積 率=建物の延べ床面積/敷地面積×100(%)
建ぺい率=建物の水平投影面積(建築面積)/敷地面積×100(%)

 

用途地域は、容積率、建ぺい率に連動し、どれくらいの大きさの建物が建てれるかの基準として紹介されますが、
本来はそれだけではありません。
用途地域によって、その町がこれからどんな町並みを築いていくかの基準になります。
住居系・商業系・工業系の13種類の地域があります。

 


2.建てられる用途、建てられない用途

 

以下の表が、用途地域の一覧になります。

用途地域
注)出典:「土地利用計画制度 国土交通省 都市局 都市計画課 平成30年9月更新

 

小さくて見えにくですが、〇、×、△等の表記があり
その用途地域で、建てられるもの、建てられないものが決まっています。
例えば第一種低層住居専用地域は、住宅、学校、診療所、神社は建てられても、商業施設や工場は建てられません。
そのため、閑静な住宅地になる代わりに、お店が無いので少し不便かもしれません。
逆に工業専用地域は、住宅が建てられません。
このように建てられるものを見ることで、将来その地域がどうなるか分かります。

 

 

3.住む周辺の用途も確認しよう


用途地域は購入しようと思っている地域だけではなく、その周辺の用途も確認しましょう。
実際に歩いたり、車で走ったりするとより確実です。
学校までどんな通学路になるか?
最寄りのスーパーやコンビニは近くにあるか?
大きな工場とかマンションとか建ちそうな敷地はないか?
様々な生活シーンをイメージして確認すると間違いないはずです。

 


4.土地選びは地域を知ることが重要


用途地域は重要ですが土地選びの参考の一つです。
それだけでは町の様子や雰囲気はわかりません。
現地を見に行ければいいですが、仕事で夜しか余裕が無い方や遠方からの移住を考えている場合は、
Googleのストリートビューなどを活用し、地域を知ることができます。

 


用途地域は5年に一度程度で見直しとなっていますが、都市部を除いてはあまり見直されることがありません。
様々な情報を手に入れ、将来住むだろう町のことを知って、土地選びをしましょう。

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