COLUMN家づくりコラム

理想的な子ども部屋って?成長に合わせた家づくりの秘訣①

イエタッタ編集部
2022.03.17

新学期や新生活が始まるシーズン。子どもの進学や卒業を控えた家庭も多いのでは。小さな子どものいる家庭は、将来を考え子どもの成長に合わせた家づくりが必要になります。今回は、子ども部屋の考え方についてお伝えします。

 

◆子ども部屋いる?いらない?

最近は、学習部屋を設けずに、リビングやダイニングで学習させている家庭が多いといわれています。学習習慣が身についていないうちは、親がそばについて学習をうながしたり、アドバイスをしたりと、サポートをする必要があるので、家族のいる環境で学習に取り組むことがスムーズ。子どもが低学年のときはリビングで、受験期は一人部屋で、というスタイルが多いようです。

子どもの性格や成長による心境の変化により、リビングやダイニングといった人のいる環境では集中できないという場合もあるかと思います。必ずしも〇歳まではリビング学習を続けなければいけない、〇歳からは一人部屋で,、といったルールを設けなくてもOK。子どもの意思を尊重しながらどんな環境がその子に合っているかしっかりと考える必要があります。一人部屋での学習が合っている場合はそのように切り替えたり、学習内容によってはリビングと子ども部屋を併用してもいいでしょう。

リビングが子どもの工作などで散らかって、親がイライラしてしまうといった場合は、子ども部屋を活用しましょう。リビングやダイニングは家族がリラックスする場所。家族全員がストレスを感じることなく過ごすためには、柔軟な使い分けが大切です。

 

日本では子ども部屋は勉強部屋と捉える傾向が強いですが、欧米では子どもが一人で寝起きし、プライバシーを保つ部屋として考えられることが多いそう。小さい子どもでも個人として尊重し、自立心を育むことが大切にされています。

 

子ども自身のプライバシーを確保する他にも、子ども部屋を作るメリットはあります。成長するにつれて、子どもの持ち物も増えていきます。それらをきちんと収納できる専用のスペースがあることは、家族で過ごすエリアときちんと区分けができるので、メリハリのある家づくりにつながります。また、子どもと親、兄弟姉妹それぞれが家族同士の適度な距離感を学べるので、良い人間関係を保つのにも役立ちます。

 

子ども部屋を設けるデメリットとしては、部屋が増えることで掃除などの手間も増えることが上げられます。ただ、自立性を促すためには、整理整頓の指導をしつつある程度は子どもに片付けや部屋作りをまかせることが大切です。子どもが部屋にこもりがちになるなど、親としては心配になる場合も。そんなときは、リビング・ダイニングを子どもが過ごしやすい環境に整えるなどして、家族間のコミュニケーションが取れるよう対策をする必要があるかもしれません。

 

赤ちゃんから幼児、小学生、中学生、高校生…と子どもの成長、大学進学や就職などで子どもが家を出た後のことを考え、スペースの使い方を考えることが重要です。次回は、そんな家族のライフスタイルに合わせた「フレキシブルな子ども部屋づくり」について紹介します。

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