COLUMN家づくりコラム

屋根のカタチと台風

イエタッタ編集部
2021.08.19

夏も終わりが近づくと、台風のことが気になりますよね。ニュースなどで屋根に被害がでている映像を見ることがありますが、屋根に被害が出ることはかなりの確率で発生しますので、確実に点検を行うことをお勧めします、

 

屋根にはさまざまな形状のものがありますが、代表的なものとして寄棟、切妻、片流れがあります。それぞれの形状だけで言うならば、強風に対する強さは寄棟がもっとも強いと言われています。寄棟屋根は4方向から頂点に向かって屋根を構成しているため、風圧の影響が分散しやすいためです。反対にもっとも風の影響を受けやすいのが片流れです。一方向への傾斜でデザイン性に優れているため人気ではありますが、1面しかなく、面積が大きい分風圧をもろに受けやすいので被害が大きくなりやすいのです。

もちろん、形状だけではなく屋根に使用する素材や施工方法などによっても強さは変わってきますので、ひとつの知識として覚えていただければと思います。

 

 

もっとも多いのは、屋根にある「棟板金」が飛ばされてしまうことです。これはスレートや金属の屋根をおさえる役目のものなのですが、年数が経過していると浮き上がりなどの劣化のせいで棟板金が飛ばされてしまいます。おさえる役目のものがなくなることで屋根部分も一気に飛ばされてしまうことが多いです。

 

ただ、いずれの形状にも言えることですが、もっとも大切なのはメンテナンスを行うことです。屋根について言えば10年を目安に行うほうが良いとされています。メンテナンスには費用が発生しますが、いざというときに被害を最小限にとどめるためにはとても大切なことです。新築から10年後の場合、なかなか必要性を感じにくい面もありますが、一度メンテナンスすることをお勧めします。

住宅マッチ診断 診断スタート

住宅マッチ診断 診断スタート

記事一覧に戻る

関連記事