COLUMN家づくりコラム

家づくりが上手くいくポイント ②「過ごし方から考えるくつろぎのデザイン」

イエタッタ編集部
2021.09.06

面積で表せない体感の広がりと心地良さ

 

LDKを考える際に畳数といった面積を気にされる方が多いですが、建築空間は3次元で考えましょう。空間の開放感は、窓や吹抜けの位置、高さで視線がどう抜けるのかによって感じ方が変わります。面積を決めるには家具がどのくらい置けて、そこで何ができるのかによって決まりますが、一般的な対面キッチンにソファーセットを置く程度であれば、15畳もあれば成立します。このように居心地といった体感的な満足度は、立体的な思考がポイントです。

 

 

目隠し

近隣からの目隠しとして、カーテン以外にフェンスや塀も有効です。効果的に作れば、庭がセカンドリビングになります。

 

窓の役割

窓には光、風、風景を取り込む役割があります。その1つも取り込めない窓は、壁よりも断熱が劣る家の弱点になってしまいます。この視点で本当に必要な窓か検討しましょう。もし、一日中カーテンが閉めっぱなしになると考えられる場合は、思い切って窓を無くすか、高さや大きさの再検討がオススメです。

 

窓の高さ・位置

窓のデザインは、そこで過ごす姿勢に合わせて考えるのがポイント。プライバシーを確保しながら開放感を感じたければ、外から見えない高さに窓を設置すれば両立ができます。そのため、必ずしも南側に大きな窓を設ける必要はありません。また、部屋の対角線に窓を設ければ一番遠い距離で視線が抜けて、広々としていると感じやすく、風通しも良くなり一石二鳥です。

 

開放感のある空間

開放感のある空間づくりのポイントは、窓から外の風景を取り込めるようにすることです。ベストな状態は、一日カーテンいらずの窓。窓の高さや目隠しの計画をしっかりして、吹抜けやオープンテラス(庭)により面積以上の広がりを感じられるようにしましょう。近く人公園の緑や良い景色があれば、借景として楽しむのも趣があってよいでしょう。

 

ギャップが大事な天井高さ

LDK全部の天井が高いからといって開放感を感じるわけではありません。低いところがあるから、高いところが際立ち、そのギャップづくりが開放感を強調してくれます。あえて低く、籠った空間づくりを心がけてみましょう。

 

スキップフロア

視線の高さが変われば、空間体験が変わります。空間体験が変われば広がりを感じることもできます。階段移動が増えたり、掃除が面倒になったりデメリットもありますが広がり持った暮らしが実現できます。

 

プライバシー確保

家の中でリラックスして過ごすためには、プライバシーの確保は不可欠です。それに加え、窓を開けて開放感があると更に心地よく過ごせます。そのためにも、外に立っている人から見えない高さに窓を計画しましょう。住宅の床の高さは地面から約45cm。170cmの人の売、床に座っているときは床から50cm以上、椅子に座っているときは90cm以上、立っているときは125cm以上の高さに窓があれば外からの視線は遮ることができます。

 

定員が無い畳コーナー

椅子とソファーのLDKはどうしても座席の定員ができてしまいます。友人知人を招くのが好きなご家庭は、2~3帖の小さな畳スペースを設けましょう。畳なら気兼ねなく床に座れて、沢山の人を招くことができます。

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