COLUMN家づくりコラム

【家の契約】冷静かつ慎重さが成功のカギ

イエタッタ編集部
2021.10.25

契約のときは緊張の瞬間。1日も早く新しい家に住みたいとはやる気持ちも分かりますが、契約は丁寧に、よく理解して行程を進めるべきです。

 

トラブルの原因の多くは、契約の曖昧さ

最終図面に問題がなければ、工事請負契約を結びます。大きな買い物だけに、契約は慎重に臨みたいもの。というのも、工事に関するトラブルは、契約内容の曖昧さが原因だったというケースが多いからです。納得して契約することが、理想の家への近道です。

 契約書類は、「工事請負契約書」「工事請負契約書約款」「実施設計図・仕様書」「見積書」の4種類。必ず全部に目を通し、すべて理解できるまで不明な点は施工業者に尋ね、コピーをもらい熟読を。また、着工前にもう一つ「建築確認申請」が必要です。これから建てようとしている家が、法令基準に照らして問題がないかを行政がチェックします。申請は、専門的な内容も多く含まれるので、パートナーに任せた方が無難です。

 

 

自分次第でトラブルのない工事に

 工事に先立って行う地鎮祭。土地をお祓いし、工事の無事、居住者の末長い幸せを願う儀式です。地元の神社に依頼するのが一般的ですが、お寺も可能。費用は5万円程度です。また、近隣への挨拶も忘れずに。工事の騒音や粉塵で迷惑をかけるため、手土産を持って、できれば工事責任者にも同行してもらうと好印象です。工事が始まったら、時々は現場で進捗状況を確認しましょう。このとき、職人へのねぎらいも忘れずに!昔のように休憩時間の度にお茶やお菓子は擁しなくなりましたが、たまには差し入れを。もし工事の内容に疑問や意見が生じたら、職人ではなくパートナーに相談。

 柱や梁などの骨組みが完成して、屋根を上げる状態になると、工事の安全を祈願する上棟式(建前)を行います。細菌は、これを行わない工法や、簡単な挨拶と工事関係者へのご祝儀だけで済ます場合も。パートナーや家族と相談して決めましょう。

 

工事契約書

工事内容、発注者・請負者、工期、請負金額、代金の支払方法などを記載。この書面で契約の全体内容が把握できます。

 

工事請負契約書約款

工事の約束事が書かれています。一括委任の禁止、瑕疵(かし)担保(入居後の欠陥への補償)、履行、遅延などについて確認を。

 

実施設計図・仕様書

施工者に工事の内容・方法を示す「実施設計図」。工事請負契約書の裏付けとなります。これで表しきれない事項を記載した仕様書を伴います。

 

見積書

家づくりにかかるすべての金額をまとめたもの。工事項目、形状寸法、数量、単価などは内訳明細書を確認、理解しておけば追加変更の場合もトラブルになりにくいです。

 

住宅マッチ診断 診断スタート

住宅マッチ診断 診断スタート

記事一覧に戻る

関連記事