COLUMN家づくりコラム

薪ストーブのはなし② 薪ストーブの種類

イエタッタ編集部
2021.12.06

前回は、薪ストーブのおすすめしたいポイントについてお話しました。家を温めるだけでなく、癒やし効果やアウトドア体験が気軽に楽しめる点、環境への配慮など、魅力がたくさんあります。そんな薪ストーブですが、さまざまなタイプがあるのを知っていましたか。デザインや使い勝手が異なるので、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶのをおすすめします。今回は、薪ストーブの種類について詳しく紹介します。

 

 

薪ストーブの代表的なスタイル

◆クラシック

伝統的な薪ストーブのデザインを楽しめるクラシックスタイル。重厚感のある鋳鉄制で、さまざまなデザインがあるスタイルです。

 

◆モダン

シンプルでコンパクトな見た目が魅力のモダンスタイル。日本的な住まいとも相性がよく、近年人気を集めています。

 

◆クッキングストーブ

しっかりとした暖房機能に加え、天板で料理が楽しめるスタイル。グリルやオーブンを備えた製品もあります。

 

◆ビルトイン

壁などに埋め込まれた、ビルトインタイプ。新築時にオーダーメイドで作る人も多く、インテリアに溶け込むすっきりとしたデザインが魅力です。

 

素材

◆鉄:鋳鉄製、スチール製

鋳鉄製は、キャストアイアンとも呼ばれ、鋳型に鉄を流し込んで作られます。さまざまな曲面のデザインが可能で、重厚感がある見た目が魅力です。蓄熱する素材のため、一度温まると熱が持続します。

スチール製は、厚い鋼板を加工して作られるもの。気密性に優れ、直線的なデザインが特徴です。

 

◆ストーン:天然石、人工石

高温に強く、蓄熱性が高いのがストーン。ソープストーンやサンドストーンなどの天然石は重厚で高級感のある見た目が魅力。人工石は耐火性が高いのが特徴です。

 

◆耐火レンガ

粘土を焼成したレンガは古くからある薪ストーブの素材。蓄熱力が非常に高く、温かみを感じる素材感も人気です。

 

燃焼方式

◆触媒方式

薪ストーブによる排出ガスを低減する触媒装置が付いた、最もクリーンな方式。触媒が煙をろ過し、2次燃焼させることによって、不純物の少ないきれいな煙が出ます。

 

◆リーンバーン燃焼

リーンバーンとは、自動車エンジンなどに搭載されている希薄燃焼システムのこと。触媒方式に次いでクリーンな排気といわれています。熱効率が良く、燃費が良いのが特徴です。

 

◆クリーンバーン燃焼

操作性が良く、多くの薪ストーブで使われている方式。着火が容易で安定した燃焼、メンテナンスもしやすいので初心者にもおすすめです。

 

◆フレックスバーン燃焼

触媒方式と、非触媒方式をかけ合わせたもの。クリーンな排気を実現しながら、操作をシンプルにした燃焼方式です。

 

◆ファイアドーム燃焼

17時間もの長時間燃焼を続けることができる方式。シンプル温度を一定に保つことができるので、クッキングを楽しみたいという人に向いています。

 

構造の様式

◆輻射(ふくしゃ)式

薪を燃焼させることで生まれる熱エネルギーが、赤外線として放出されます。これを輻射といいます。輻射熱は自然素材などに留まる性質があるので、火が消えたあとも穏やかな温もりが保たれます。

 

◆対流式

高い温度の場所から低い温度の場所へ流れる空気の性質を利用した暖房方法。薪を燃やして生まれる温かい空気を、空間に対流させて全体を均一に温めます。

 

多くの薪ストーブは、この輻射と対流を組み合わせた相乗効果で空間を温めますが、その割合は製品によってバラバラです。

 

 

スタイルだけでも、クラシックからモダン、埋め込み型などさまざまあり、デザインも多種多様。住まいの状況やライフスタイル、好みに合わせて相性の良い薪ストーブを選んで、あたたかなリラックスタイムを過ごしてください!

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